カバン使用者のことを考え抜いた仕組みがてんこもりな「EVERYDAY BAGS」がすさまじい仕上がり
カメラユーザー・PCユーザー・アーティスト・母親など、さまざまな使用者を分析し「どのような仕組みにすれば使いやすくなるか?」ということを考え抜いたのがPeak Designの「EVERYDAY BAGS」に登場したバックパック&トート&スリング。製品化を目指しクラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで出資を募っている最中なのですが、目標額50万ドル(約5200万円)のところ出資締切まで45日を残した時点で160万ドル(約1億7000万円)以上を集めていて、すさまじい勢いの人気となっています。
The Everyday Backpack, Tote, and Sling by Peak Design — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/peak-design/the-everyday-backpack-tote-and-sling
Peak Design | Gear For Creative, Adventurous People
https://www.peakdesign.com/
以下のムービーを見ると、EVERYDAY BAGSのバックパック・トート・スリングがいかに「ユーザー」について考え抜かれているかがよくわかります。
今回新しく登場したカバンは、スリング・トート・20Lのバックパック・30Lのバックパックの計4種類。
カラーオプションはアッシュとチャコールの2種類。
まずはバックパックがどのような仕組みになっているのかを見ていきます。
開閉は片手で簡単に行える「MAGLATCH」というマグネット式のシステムを採用しており、マグネットは4箇所で留められるようになっているので、内容量によって位置を調整可能。
カバンの外側には容量8Lの拡張スペースがあり、カメラ・レンズ・三脚・ノートPC・タブレットなどをまとめて入れられます。
くるりと後ろから前方にカバンを回し……
サイドジッパーを開けます。
すると、こんな感じでカメラレンズを取り出せるようになっていました。
仕切りは折りたたみ式なので、いったんストラップをどかして……
仕切りを折りたたむと奥のスペースからカメラレンズが取り出せました。
背中側にはノートPC用のスペースがあるので、カバンのフタを開くことなく、デバイスを入れたり出したりが可能。ごちゃごちゃしたカバンの中を探して苦労して取り出すこともありません。
また、カバンの内側、フタを開けたところにもポケットが複数ついているので、小さなガジェット類も整理して収納できます。
カバンは内側も外側もポリコート済み。
また、サイドポケットには……
以下のような感じで三脚を収納できます。
実はストラップが隠されており、三脚は落ちないようにしっかり固定可能。
カメラを構える男性。
カメラをストラップにくっつけると……
ストラップにカメラが固定されました。これはPeak DesignのCaptureというアクセサリーで、バックパックのストラップにはCaptureをつける場所もあるわけです。撮影中でもとっさに両手を使う必要がある、という時に便利。
さらに、カギをひっかけておけるストラップも有り。
実はもう1つ外側に大きなストラップがあり、ドローンを固定したり……
縦使いでヨガマットを固定してもOK。
キャリーバッグと一体化させることもできます。
ストラップの調整も楽ちん。ぎゅっとヒモを引くだけでストラップをタイトにしています。
さらに、横からも固定。なお、このストラップのシステムは独自に開発した特許出願中の仕組みの様子。
体の前方でベルトを締めれば……
運動時でもカバンがずれたり落ちたりすることがないわけです。
続いて、トートについて。これも外側にストラップがあるので、ブランケットなどを差し込んでおけます。
開閉はマグネットとフックが使われています。
開いた状態はこんな感じ。
これをパチリとマグネットで閉じて……
最後にフックを掛けます。
カバン側面についた取っ手を引くと……
側面部分が開きました。
ここからさっと荷物を取り出せるわけです。
もちろん、バックパックと同じく、ノートPCやタブレット用のスリーブも外側に隠されています。
内側にはポケットや折りたたみ式の仕切りがたくさんあるので、中身をごちゃごちゃにせず整理された状態をキープ可能です。トートバッグを使うことが多い子どもの母親を想定した使いやすい仕組みを実現しています。
続い登場したのはアーティストらしき人。
使っているのはスリングタイプのカバン。
内側にはポケットがたくさん。
これも仕事道具を整理整頓して収納できます。
普段はこんな感じですが……
以下のようにスペースを拡張することも可能。
もちろん、タブレット用のスリーブはあります。
ストラップの調整も独自の仕組みを採用しており、簡単。
プラスチックの部分をするーっと滑らすだけでストラップが短くなりました。カバンの下に筒状のアイテムをキープしておけるのもポイント。
スプレー缶で創作に取り組むアーティスト。
「WEATHER PROOF SHELL」ということで、雨粒などはあたってもカバンの中身に影響はないようです。
ムービーを見るとかなり考え抜かれたデザインであることが見て取れますが、これは製作元のPeak Designが独自の製造方法を取っているために実現できたもの。Peak Designはアメリカ・サンフランシスコに本拠を置く会社です。
デザイン・実験・試作を何度も繰り返し……
投資家には頼らないため、外部からの圧を受けることもありません。
会社において、無意味な会議は一切なし。
Peak Design・ユーザーからのフィードバック・製造を行う工場の3者によって製品が創り上げられているというわけです。
独特のデザインが多く製造が難しいことから、工場をベトナム・ホーチミンに置き、手作業で製造が行われているようです。
なお、Peak Designのカバンは現在Kickstarterで出資を募っている最中で、125ドル(約1万3000円)以上の出資でスリング、155ドル(約1万6000円)以上の出資でトート、199ドル(約2万円)以上の出資で20Lのバックパック、299ドル(約3万1000円)以上の出資で30Lのバックパックをゲット可能。日本への発送が行われる場合は送料として別途25ドル(約2600円)が必要で、発送時期は2016年12月が予定されています。
なお、締切は日本時間で2016年9月10日午前9時です。
The Everyday Backpack, Tote, and Sling by Peak Design — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/peak-design/the-everyday-backpack-tote-and-sling
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