メモ

モデル用ウェブサイトが「レイプ犯がサイトを見ているかも」と警告しなかった、として訴えられる

By Pablo G.

モデル向けのウェブサイトが、ユーザーに対して「レイプ犯が次のターゲットを探すためにウェブサイトを見ている可能性がある」と警告していなかった、としてレイプの被害にあった女性モデルから訴えられています。

Website for models can be sued for not warning users about rapists | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2016/06/website-for-models-can-be-sued-for-not-warning-users-about-rapists/


モデル用ウェブサイトが、同サイトを見た2人の男性にレイプおよび卑猥な写真を撮影されたという女性モデルに訴訟を起こされました。この訴訟の中で、第9巡回区控訴裁判所は「ウェブサイトの法的責任を免除しない」という判決を下しています。

今回訴えられたモデル用ウェブサイトというのは、カメラマンとモデルをマッチングするためのサイト「ModelMayhem」。同サイトを見た2人の男性が2011年に偽のモデル向けオーディションを開催し、これに参加した女性モデルをレイプ。そしてレイプ被害者の女性モデルが、ModelMayhemに対して「レイプ犯が次のターゲットを探すためにウェブサイトを見ている可能性がある」と警告していないと訴えを起こし、この訴えが認められるという形になっています。

Where Professional Models Meet Model Photographers - ModelMayhem
http://www.modelmayhem.com/


サンフランシスコの第9巡回区控訴裁判所では、3人の裁判官が満場一致で女性モデルの訴えを認める判決を下しました。これは原告側の「警告文の記載漏れは不注意から来るもので、Internet Brands(ModelMayhemの親会社)はパブリッシャーとしての責任を全うしていない」という訴えが認められた形です。この判決に対して、CraigslistやeBay、Facebookなどのインターネット関連企業は「このような判決はウェブへの萎縮効果をもつ」と、反応しています。

また、訴訟ではInternet Brandsがカリフォルニア州法の「顧客に対して危険な状況への警告を行うこと」を怠った、ともされているのですが、Internet Brands側は「レイプ犯がサイトを見てターゲットを選別している」という情報を伝えなかったとして、サイトの前オーナーに対して訴えを起こそうとしているようです。

なお、レイプ犯の男性2人も起訴されています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
17歳の少女がレイプされる現場をTwitterのライブ配信アプリで生放送した友人の18歳少女が刑事告訴されて裁判に - GIGAZINE

女性著名ソフトウェアエンジニアに殺害やレイプ予告が相次ぎ私立探偵を雇う事態に - GIGAZINE

レイプ被害者の母親が報復のため犯人を焼き殺す - GIGAZINE

in メモ, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.