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タイムワープして祖父を殺すと自分が生まれなくなるので殺せないのではないか?というパラドックスを解消できるのか

By Kevin Trotman

「過去にタイムワープして自分のおじいさんを殺してしまえば自分は生まれないので、過去に行っておじいさんを殺すこともできなくなるのではないか?」という有名なパラドックスとして「Grandfather Paradox(親殺しのパラドックス)」が知られています。ムービー「Solution to the Grandfather Paradox」は、このGrandfather Paradoxはパラドックスではなく解決可能であることを説明しています。

Solution to the Grandfather Paradox - YouTube


私たちが知る限り、「時間」は一方向に進みます。


もしも、どこかの時点で過去にさかのぼることができれば、大きな矛盾が起こると考えられます。


例えば、あなたが過去にさかのぼって自分の祖父を殺したなら……


おじいさんの子ども(つまり、あなたの親)も生まれないことになり、おじいさんを殺したあなたも生まれないことになってしまいます。


となると、「過去にさかのぼって祖父を殺す」という行為は不可能なはず。


これこそが有名な「Grandfather Paradox」と呼ばれるパラドックスです。


Grandfather Paradoxを解決するシンプルな考え方は……


あなたが祖父を殺した時点から、また違うタイムラインが現れて時が進んでいくというもの。この考え方はパラドックスを単に避けるだけの、退屈な考え方です。


実際に過去にさかのぼって自分の過去に影響を与えることをしたら、過去と未来をつなげることはできないのでしょうか。


あなたが祖父を殺せばあなたは生まれません。


そうすると、祖父は殺されることもありません。


この流れをループのようにつなぐと、「あなたは祖父を殺す→あなたは生まれない→祖父は殺されない→あなたは生まれる→……」と永遠に続くようになります。


もちろん、このループにはおじいさんが殺される場合と殺されない場合の2つのストーリーがごちゃ混ぜになっています。はたしてこんなことは可能なのでしょうか?


タイムトラベル論ではどうか分かりませんが、原子よりも小さな量子の世界では、このような2つの状態を同時にとることは考えられます。


観測が行われるまで2つの状態が同時に存在しているという重ね合わせ二重スリット実験などが知られているように。


上記の理論を踏まえると、おじいさんが生きている世界と死ぬ世界を同時にとることがあれば、あなたが生まれる世界と生まれない世界が同時に起こることがあるということになります。


これならば、過去に戻ってループがぐるぐる繰り返されることもあり得そう。


理屈の上ではパラドックスがないと言えます。


この解決策は、マルコフ連鎖の概念でも受け入れられています。


しかし理論的にあり得るものが、実際に起こるとは言えません。


数多くの理論によって、「過去へのタイムトラベルは不可能である」と結論づけられています。


ここでの重要なポイントは、私たちがよくパラドックスだと考えるときに起こっているのは、実際にはあり得ないのに頭の中でパラドックスだと考えることです。


Grandfather Paradoxがパラドックスである以前に……


時間はこれほどねじれないのです。

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