Googleが固定電話サービス「Fiber Phone」を発表、古くさい家庭用電話が劇的に進化する
格安の光ファイバー回線「Google Fiber(Googleファイバー)」を提供するGoogleが、固定電話にも進出。新たに「Fiber Phone」を発表しました。「既存の固定回線は古い」と言い切るGoogleが固定回線を提供するとこんな感じになります。
Google Fiber Blog: Introducing Fiber Phone
http://googlefiberblog.blogspot.jp/2016/03/fiberphone.html
Google Fiber
https://fiber.google.com/phone/
Googleファイバーを契約している人を対象に、Googleが固定回線用の電話サービスをテストしていると報じられていましたが、ついに「Fiber Phone」として正式に発表されました。携帯電話やスマートフォン全盛の時代ですが、Googleは一般家庭や企業における固定回線がいまだに重要であることは認めているとのこと。しかし、固定電話機は機能が古くて使い勝手が悪いということで、新たにGoogle流の固定電話サービスFiber Phoneをリリースしたというわけです。
Fiber Phoneはこんな感じの電話機を使います。従来型の家庭用電話機のようですが、音声サービスはGoogleの光ファイバーGoogleファイバーによって提供されます。
単なるデジタル音声サービスにとどまらないのがFiber Phoneのすごいところ。自宅の固定電話にかかってきた着信は、スマートフォンやタブレットで受ける事も可能。外出中でも固定電話への着信を取り逃すことはありません。もちろん自宅でもスマートフォンを子機代わりにして電話に出ることも可能です。
また、Fiber Phoneは音声からテキストを自動生成することが可能。音声データとともに文字情報をつけて相手にボイスメールを送信することができます。
Fiber PhoneはGoogleの光回線サービスGoogleファイバー加入者向けのサービスで、オプションとして月額10ドル(約1100円)で追加することができます。
Fiber Phoneは緊急電話911コールも利用でき、既存の固定回線を引き継ぐことも可能で発番号通知もOK。通話料もアメリカ国内は無料で、国際電話もGoogle Voiceと同じ料金となっており、料金だけでも既存の固定回線を上回るメリットがありそうです。
Fiber Phoneは、まず一部のGoogleファイバー対応地域で限定的にスタートし、ゆくゆくはすべてのGoogleファイバー対応地域でオプションサービスとして利用できる予定です。
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