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Googleがアサド政権転覆の手助けをするとクリントン国務長官に提案していたことが明らかに

by US Embassy

ヒラリー・クリントン上院議員が国務長官だった時代にやりとりした3万通以上のメールと添付ファイルをWikiLeaksが公開しました。このメールのやりとりの中で、Googleが当時の国務長官だったヒラリー・クリントン氏に対して、シリアのアサド政権転覆の手助けをする提案をしていたことが判明しました。

WikiLeaks - Hillary Clinton Email Archive
https://wikileaks.org/clinton-emails/


PressTV-Google offered to help US topple Assad
http://presstv.ir/Detail/2016/03/22/456966/US-Google-help-Clinton-topple-Assad


WikiLeaks publishes searchable archive of Clinton emails | Washington Examiner
http://www.washingtonexaminer.com/wikileaks-publishes-searchable-archive-of-clinton-emails/article/2586017

Googleとクリントン氏との橋渡し役になったのはジャレッド・コーエン氏。スタンフォード大学を卒業したのち、2004年からジョージ・W・ブッシュ政権のコンドリーザ・ライス国務長官の政策アドバイザー、さらにバラク・オバマ政権のヒラリー・クリントン国務長官の政策アドバイザーを務め、2010年10月に国務省を辞めてGoogleのシンクタンク「Google Ideas」(現・Jigsaw)の初代ディレクターとなった人物です。


クリントン氏の事務所に対して、コーエン氏が「アサド大統領を亡命させて政権を転覆させる」という計画を伝えたのは2012年のこと。クリントン氏はオバマ政権の閣僚の中でも特に好戦派として知られ、反政府勢力を武力支援してのアサド政権打倒を呼びかけていました。

コーエン氏はメールの中で、「シリアに情報を流すことがどれだけ難しいか」と前置きして、アルジャジーラと手を結んでシリア内のデータを収集・確認して、改めてシリアに流すという計画を明らかにしています。これでは具体的な部分がわかりませんが、アサド大統領が亡命せざるを得ないよう仕向ける計画だったものとみられます。

このメールは副書記官のビル・バーンズ氏、シニアアドバイザーのアレック・ロス氏、首席補佐官のジェイク・サリバン氏に送られ、サリバン氏は「とてもクールな案です」というメッセージを添えてクリントン氏に転送していました。

ちなみに、オバマ大統領がアサド大統領に向けて退陣を呼びかけたのは2011年8月のこと。その後、アサド政権打倒を目指す試みは2012年夏ごろに諦められ、シリアの反政府勢力を支援する方針に代わっていました。

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in メモ, Posted by logc_nt

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