無料でスタジオジブリのアニメ制作ソフト「OpenToonz」を公開するとドワンゴが発表

ドワンゴがイタリア・ローマのソフトウェア会社Digital Videoが独自開発したアニメーション制作ソフト「Toonz」を買収し、これを元に独自開発した「OpenToonz」をオープンソースソフトウェアとして公開することを発表しました。
OpenToonz
https://opentoonz.github.io/

Toonzは映画「もののけ姫」の制作にも使われたソフトで、OpenToonzにはスタジオジブリが独自に開発した「Toonz」向けの機能「Toonz Ghibli Edition」が含まれるとのこと。Toonz Ghibli Editionはソースコードをスタジオジブリ社内でカスタマイズしたもので、「借りぐらしのアリエッティ」以降のほぼ全ての作品の仕上げ・色指定・撮影工程で使用されています。
スタジオジブリのエグゼクティブ・イメージング・ディレクターである奥井敦氏は以下のようにコメント。
1995年「もののけ姫」制作時に一部をデジタル制作する為、当時使用出来たソフトから選定したのが「Toonz」です。混在させても違和感が無く、劇場クオリティでもストレスなく作業出来る事が条件でした。以降、メジャーバージョンアップも乗り越え、より使い易く改良を重ねながら使用してきました。今回のオープンソース化にあたり、Ghibli Editionも提供出来る事になりました。アニメーション業界はもとより、より多くの人に使用していただければ幸いです。DigitalVideo社スタッフに感謝いたします。
さらに、ドワンゴは自社の人工知能技術を使った「OpenToonz」向けのエフェクトや、誰もがエフェクトを追加できるプラグイン機能を新たに搭載する予定とのこと。
OpenToonzは既に特設ページも用意されており、2016年3月26日に行われるAnimeJapan2016で詳細が発表されるとともに、ソフトウェアが公開される予定となっています。
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