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「アサシン クリード」「Far Cry」のUbisoftアニメ部門がメインツールにBlenderを採用、開発への積極的な支援も

by Blender Foundation

アサシン クリード」「Far Cry」「レインボーシックス シージ」で知られるUbisoftのアニメーション制作部門であるUbisoft Animation Studioは、デジタルコンテンツ制作のメインツールとして、オープンソースプロジェクトで開発される3DCGソフト「Blender」の採用したことを明らかにしました。また、UbisoftはBlenderの開発プロジェクトをサポートすることも併せて発表しています。

Ubisoft Joins Blender Development Fund to Support Open Source Animation
https://news.ubisoft.com/en-us/article/353364/ubisoft-joins-blender-development-fund-to-support-open-source-animation


Ubisoft Animation Studioは、アニメーション映画やテレビアニメシリーズの制作を専門にするUbisoft Film & Televisionsのスタジオで、ゲーム「ラビッツ・パーティー」のキャラクターをアニメで描いた「Rabbids Invasion」の制作支援を行うために設立されました。

Ubisoft Animation Studioのプロダクション責任者であるPierrot Jacquet氏は「BlenderはCGI業界にとって大きな変化をもたらすものと考えていて、ずっと以前からUbisoftは興味を抱いていました」と述べ、Blenderの開発プロジェクトを進めるBlender Foundationとの協議で、Blenderの開発支援する寄付ファンド「Blender Development Fund」のゴールドメンバーとして加入したことを明らかにしました。さらに、デジタル中心で行われるアニメーション制作の中で、Ubisoft Animation StudioはオープンソースソフトウェアであるBlenderを社内のメインツールに採用したとのこと。


本来社内で利用するメインツールは、社内で開発するのが最も効率的です。Ubisoft Animation Studioでは、これまで独自に開発したデジタルコンテンツ制作ツールを使用していたそうですが、ソフトウェアの中核を維持・改善するために貴重な時間が費やされてしまっていたとのこと。「Blenderのようなオープンソースソフトウェアを積極的にサポートしながら採用することで、よりツールの柔軟性が増し、さらにアニメーションの制作に集中するためのリソースが解放されます」とJacquet氏は語りました。

2019年7月15日には、「フォートナイト」「Gears of War」シリーズを開発するEpic GamesもBlender Foundationに120万ドル(約1億3000万円)を寄付しています。3DCGアニメーション業界でよく使用されているソフトとしてAutodeskのCGソフト「Maya」がよく知られていますが、Epic GamesやUbisoftなどの企業がBlenderの支援に動いたことで、今後の3DCGソフトの業界内シェアが大きく変わる可能性があります。

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in ソフトウェア, Posted by log1i_yk

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