Appleは実に過去70回も捜査のためにパスワードを解除していた

by Incase

カリフォルニア州の銃撃事件の捜査で、アメリカ連邦裁判所はAppleに対して「犯人の所持していたiPhoneのロックを解除せよ」という命令を出していますが、AppleのCEOであるティム・クック氏は要請を拒絶しています。しかし、Appleは過去に「必要であればiPhone内部のデータを抽出することができる」と裁判で発言し、2008年から2015年の間にiPhoneのロックを少なくとも70回以上解除していたことが明らかになっています。

Apple Unlocked iPhones for the Feds 70 Times Before - The Daily Beast
http://www.thedailybeast.com/articles/2016/02/17/apple-unlocked-iphones-for-the-feds-70-times-before.html


カリフォルニア州・サンバーナーディーの銃撃事件では、犯人から押収したiPhoneにパスワードがかけられており、FBIやAppleでさえも端末のロックを解除できず端末内のデータや通信履歴にアクセスできないという事態になっています。捜査関係者によれば、犯人のiPhoneの機種はiPhone 5c、搭載OSはiOS 9とのこと。Appleは連邦裁判所から捜査協力を求められていますが、「FBIはAppleに対して『iPhoneの暗号化を回避するためのバックドアを作れ』と言っているようなものだ」として拒否しています。

しかし、2015年にニューヨークで起きた事件では、Appleが全く異なる姿勢を見せていたことが明らかになっています。ニューヨークの事件は、強い中枢神経興奮作用をもつメタンフェタミンを違法に販売していた人物が自首したもの。訴訟摘要書には、「容疑者の所持していたiPhoneはiOS 7を搭載しており、Appleが端末内のデータにアクセスすることは可能」と記されています。Appleは捜査には関わっておらず端末のロック解除をしていない、と発表していますが、実際にはiOS 7の仕様上、内部データを見ることが可能で、Appleは捜査に協力していたとみられています。

さらには、Appleは2008年から少なくとも70回以上もFBIの捜査に協力して、捜査に関わるiPhoneのロック解除を行っていたのではないかと見られていますが、Appleは言及を避けています。

なお、カリフォルニア州の銃撃事件について、FBIがAppleに対して適用している法律は、実は227年も前のものらしい、ということも判明しています。

Why Is the FBI Using a 227-Year-Old Law Against Apple?
http://www.popularmechanics.com/technology/a19483/what-is-the-all-writs-act-of-1789-the-225-year-old-law-the-fbi-is-using-on-apple/

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