SHARPは台湾Foxconn傘下で再建を目指すことに

経営不振のSHARPは、台湾のEMS大手Foxconn(鴻海科技)の傘下で再建を目指すことになると報じられました。ただし、シャープはこの報道に対して「当社の発表に基づくものではない」としています。

シャープ 台湾資本傘下再建へ - NHK 首都圏 NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160204/5618901.html

経営再建中のSHARPの支援を巡っては、官民ファンドの産業革新機構とFoxconnとの間で争いが繰り広げられており、液晶に関する基幹技術の海外流出を阻止するために、日本国内の液晶製造会社との合併を含めて産業革新機構が約3000億円規模の出資を行う提案をし、優先交渉権取得競争ではリードしているとみられていました。

しかし、Foxconnは複数回にわたって支援額を引き上げ、最終的に金額を大きく上積みし7000億円を超える資金提供を提案。土壇場で産業革新機構との競争を制しました。SHARPは2016年2月4日の取締役会で、Foxconnに優先交渉権を与えることを決定。今後は、Foxconn傘下で経営再建を目指す方針です。

◆2016/2/4 15：20 追記
NHKによる「SHARPがFoxconnに優先交渉権を与え再建を目指す方針に決定」との報道に対して、SHARPは「今後1か月を目処に最終的な契約を締結できるよう協議する」旨の声明を公式に発表しました。

当社の経営再建に関する一部報道について - 160204.pdf
(PDFファイル)http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/pdf/2016/160204.pdf