タブレット市場低下の中で着脱式タブレットは増加、一方でウェアラブル系が飛躍的に成長


タブレット・ウェアラブルデバイス・スマートウォッチに関する2015年の市場動向レポートをIDC、NPDグループ、Juniper Researchの3社が公開しています。3種類のデバイスは1年間でどのような動きを見せたのかをまとめました。

Worldwide Shipments of Slate Tablets Continue to Decline While Detachable Tablets Climb to New High, According to IDC - prUS40990116
https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS40990116

Year-over-Year Wearables Spending Doubles, According to NPD
https://www.npd.com/wps/portal/npd/us/news/press-releases/2016/year-over-year-wearables-spending-doubles-according-to-npd/

Apple Watch Claims Over 50% of 2015 Smartwatch Market in Less Than a Year of Sales - Juniper Research
http://www.juniperresearch.com/press/press-releases/apple-watch-claims-over-50-of-2015-smartwatch

◆タブレット市場の動向
IT専門調査会社IDCの世界のタブレット市場調査レポートによると、2015年はタブレットの総出荷台数が約2億680万台となり、前年の約2億3000万台から10.1%のマイナスとなりました。タブレット市場全体が低下傾向にあり、従来型タブレットはマイナス21.1%の減少となっている一方で、着脱式タブレットの出荷台数は約810万台を記録しており、2015年第4四半期から倍増しているとのこと。

着脱式タブレットの中でも最も販売台数が多かったのは200万台以上を売り上げたAppleのiPad Proで、MicrosoftのSurfaceシリーズの総売上台数である160万台を上回っています。IDCのタブレット調査部門責任者は、「この結果から、人々が着脱式タブレットを検討する時に、最も考慮するのは価格ではないことがわかります。着脱式タブレット急成長の最大の理由は、人々がタブレットを『PCの代用品』と見なし始めていることでしょう」と推察しています。


なお、PCメーカーであるMicrosoftを除いたタブレット製造メーカーの2015年第4四半期の売上トップ5は1位がAppleで、2位にSamsung、3位にAmazon、4位にLenovo、5位がHuaweiと続きます。しかし、Amazonはホリデーシーズンのセールで大量に端末を販売できたことが原因であり、通年ではAmazonがトップ5から外れ、3位がLenovoに入れ替わり、4位にASUS、5位がHuaweiとなっています。


◆ウェアラブルデバイスの推移
一方で、NPDグループはフィットネストラッカー(活動量計)などのウェアラブルデバイスの動向を調査したレポートを公開しています。2015年はフィットネストラッカーの平均販売価格が前年比13ドル(約1500円)増の109ドル(約1万3000円)に上昇したものの、売上台数・売上額ともに110%の成長率を記録しており、2014年の成長率85%から25%増という結果になっています。NPDグループのアナリストはこの動向について、「消費者は入門レベルの端末ではなく、優れた品質の端末を求める方向にシフトしています」と話しています。

By Karthikeyan K

2015年のフィットネストラッカーの売上の79%を占めたのはFitbit。2014年から20ポイントもシェアを伸ばしており、専門的なフィットネスの目的に答える有数のブランドとして成長しています。

フィットネストラッカーと重複する部分があるスマートウォッチに関しては、アメリカのフィットネストラッカーの利用者数が3300万人なのに対して、スマートウォッチの利用者数は1300万人にとどまっているとのこと。ただし、スマートウォッチの認知度はフィットネストラッカーより高いという調査が出ていることから、2016年に登場する「第2世代スマートウォッチ」の成長の前兆だと見られています。

NPDグループは2017年の終わりまでにスマートウォッチの所有者数が30万人を超えると予想しています。Juniper Researchもスマートウォッチに関するレポートを掲載しており、2015年4月末に登場したばかりのApple Watchが、2015年におけるスマートウォッチ全体の売上の半分以上を占めているとのこと。Apple WatchのライバルとなるAndroid Wearは全体の10%未満にとどまっています。

Apple Watchを除くと、ゲーム製品メーカーのRazerがゲーマー向けスマートウォッチ「Nabu Watch」を発売するなど、低価格帯のスマートウォッチが大手以外のメーカーから発売されています。Juniper Researchはスマートウォッチ市場が急速な成長段階にあるものの、「全体的な使用事例不足」にあると推測しており、消費者のニーズに合わせたスマートウォッチの登場が期待されています。

メーカーも「スマートウォッチ」というカテゴリに試行錯誤しているところですが、Breitlingの「Exospace B55」、Martianの「GUESS CONNECT」など、従来の腕時計としてのデザインを持つスマートウォッチなど、Apple Watchとは異なる方向性のスマートウォッチも登場しています。

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in モバイル,  ハードウェア, Posted by darkhorse_log