フォトショやイラレが物理コントローラーのツマミ・フェーダーで操作可能になるモジュール式コントローラー「Palette」
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Adobeが提供しているPhotoshopやIllustratorの操作を、マウスやキーボードとは別にボタンやフェーダー(スライダー)、ダイヤルなどで行うことができるコントローラーが「Palette」です。Paletteは各コントローラーにソフトウェアの機能を割り当てることで、ハードウェアコントロールを可能にし、より直感的な操作を行うことができるようになっています。
Palette Gear: Hands-on Control of your Favourite Software
http://palettegear.com/index
プロの業務にも余裕で対応できる高機能編集ソフトである「Photoshop」や「Illustrator」といったソフトは、高機能であるがゆえの複雑さを持っていることも一方では事実です。普段使う機能はある程度限られてくるものですが、それでも複雑な機能をキーボードショートカットやマウスだけで迅速に行うことが大変なのは、実際にソフトを使っている人なら実感できるはず。そんな機能のうち、よく使うものを物理的なコントローラーに割り当てることができるのが「Palette」というわけです。
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Paletteの全体像はこんな感じ。それぞれのユニットを組み合わせるモジュラー式になっており、必要に応じて組み合わせを自由に変更することが可能です。
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各パーツを個別に見てみます。「Core」と呼ばれるこのユニットは、Paletteの動作をつかさどるメインユニットの役目を果たし、PCやMacとUSBケーブルで接続します。表面にはカラー液晶を搭載して情報を表示することが可能。
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「Button」はプッシュ式のスイッチで、各機能を割り当ててオン/オフに使うことが可能。各ユニットのサイド部分には電極が配置されており、マグネットを使って次々に連結して使えるようになっています。
![](https://i.gzn.jp/img/2016/01/22/palette/button_m.jpg)
「Dial」は回転式のノブを備え、数値のコントロールができるようになっています。
![](https://i.gzn.jp/img/2016/01/22/palette/dial.jpg)
「Slider」も数値のコントロールが可能ですが、Dialと違うのはフェーダーの位置でパラメーターの状態を目視できるところ。
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Paletteのサイトでは、Testedのレポーターが実際にPaletteを組み合わせて使っているムービーが掲載されています。
Show and Tell: Palette Modular Controller - YouTube
![](https://img.youtube.com/vi/5MdGqgspHD8/maxresdefault.jpg)
手に持っているのがPaletteの実物で、実際の大きさはこのぐらい。
![](https://i.gzn.jp/img/2016/01/22/palette/cap00051_m.jpg)
CoreユニットにはUSBケーブルが接続され、PCへとつながっています。表面のカラーディスプレイには、Photoshopのアイコンが表示されています。
![](https://i.gzn.jp/img/2016/01/22/palette/cap00056_m.jpg)
マグネットが内蔵されているので、かちゃんかちゃんと連結することが可能。また、連結するだけでユニットが認識され、機能がオンになる仕組みも備わっています。
![](https://i.gzn.jp/img/2016/01/22/palette/cap00074_m.jpg)
ユニットを連結すると、PCの画面にも接続の様子がリアルタイムで表示されます。
![](https://i.gzn.jp/img/2016/01/22/palette/cap00089_m.jpg)
そしてPCを使って、各ユニットに機能を割り当てていけば、自分スペシャルのコントローラーがいとも簡単に完成するというわけです。
![](https://i.gzn.jp/img/2016/01/22/palette/cap00097_m.jpg)
Coreユニットのカラーディスプレイに加え、各ユニットにはカラーLEDが内蔵されているため色分けが可能。視認性の向上に役立ちそうです。
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実際に操作している様子も。フェーダーやツマミの動きにスムーズに反応しており、かなりの使い勝手の良さを感じさせる様子に仕上がっている模様。一刻を争うデザインの現場など、キーボードショートカットに慣れた人にも新たな操作感を提供してくれそうなデバイスになっています。
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Paletteは実際の商品がすでに販売されており、オンラインショップなどで購入することが可能です。
Pre-order Palette Kits - Celery
https://shop.trycelery.com/page/palettekits
最もベーシックな「Aluminum Starter Kit」は、Coreが1つとButtonが2つ、Dialが1つとSliderが1つセットになったキットで、価格は199ドル(約2万3000円)。これにSliderを1つとDialを2つ追加した「Aluminum Expert Kit」は299ドル(約3万5000円)となっています。
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最上級グレードとなるProfessional KitはCore×1、Button×4、Dial×6、Slider×4というまさにプロ仕様と呼ぶにふさわしいキットで、素材別で2つのモデルが用意されています。本体にハンドメイドされたチェリーウッドを使ったLimited Edition Wood Professional Kitは899ドル(約10万5000円)とお値段もプロ仕様。スタンダードなAluminum Professional Kitは499ドル(約5万8000円)と、少し手が届きやすい価格になっていました。
![](https://i.gzn.jp/img/2016/01/22/palette/02_m.png)
また、Core以外のユニットは、Sliderが49ドル(約5700円)、Buttonが29ドル(約3400円)、Dialが49ドル(約5700円)で単品販売も行われています。
![](https://i.gzn.jp/img/2016/01/22/palette/03_m.png)
なお、記事作成時点ではPaletteのオンラインショップは全て品切れ状態となっていましたが、B&H Photo VideoやHenry'sといったオンラインショップでは注文を受け付けています。
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