MicrosoftがWindowsのハードウェア要件を変更、次世代プロセッサはWindows 10のみ対応
By DobaKung
Windows 10を搭載したアクティブデバイスの数は2億台以上と言われていますが、Microsoftはより多くのユーザーに同OSを使用してほしいと考えているようで、2016年1月15日(金)にWindowsのハードウェア要件を変更しました。この変更により、次世代プロセッサのサポートはWindows 10のみとなり、第6世代Intel CoreプロセッサであるSkylakeのWindows 7/8.1サポートは2017年7月に終了することが明らかになりました。
Windows 10 Embracing Silicon Innovation | Windows Experience Blog
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2016/01/15/windows-10-embracing-silicon-innovation/
Microsoft will not support older Windows versions on upcoming PC hardware
http://www.neowin.net/news/microsoft-will-not-support-older-windows-versions-on-upcoming-pc-hardware
Microsoftは各バージョンのWindows向けに自動修正プログラムや更新プログラムを配信しています。公式ページの情報を見ると、Windows 7は2020年の1月14日、Windows 8.1は2023年の1月10日までそれぞれアップデートを受けることができるとされています。しかし、MicrosoftがWindowsのハードウェア要件を変更したことで、Intel製の最新プロセッサであるSkylakeを搭載したWindows 7/8.1の場合、「サポートは2017年1月17日まで」しかサポートが受けられないことが明らかになりました。
これについてMicrosoftは「Skylakeを搭載したWindows 10とWindows 7を比較した場合、Windows 10搭載端末の方が30倍優れたグラフィックスと、3倍長いバッテリーライフを得られます。また、Windows 10搭載端末はプロセッサがサポートする仮想化ベースのセキュリティ資格情報ガードを使用することも可能です」「最新のWindowsとプロセッサの間で深い統合を実現し、最大の信頼性を維持し、前のバージョンのWindowsやプロセッサの互換性を維持するため」と、2009年にリリースされたWindows 7やひとつ前のバージョンであるWindows 8.1が最新のハードウェアに環境に適していないため、と説明しています。
「Skylake搭載のWindows 7/8.1は2017年1月17日までサポート」となることが明かされたわけですが、これらを購入したユーザーの中で期間終了後もサポートを受けたいという場合、サポート期間内にWindows 7/8.1をWindows 10にアップグレードする必要があるとのことです。なお、2017年1月17日のサポート終了後も、他バージョンのWindowsや端末に大きな影響を与えない場合は、致命的なセキュリティリスクに対するパッチが提供される模様。
また、2016年に登場すると見込まれているIntelの「Kaby Lake」や、Qualcommの「8996」、AMDの「Bristol Ridge」などの新型プロセッサはWindows 10のみ対応となっており、今後登場する最新プロセッサはすべて「Windows 10のみ対応」となるようです。
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