IntelのSkylakeプロセッサに複雑な計算プログラム実行でシステムフリーズするバグが見つかる
第6世代Intel Coreプロセッサー「Skylake」シリーズのCPUに、複雑な計算プログラムを実行するとフリーズするというバグが発見されました。
Intel Skylake bug causes PCs to freeze during complex workloads | Ars Technica UK
http://arstechnica.co.uk/gadgets/2016/01/intel-skylake-bug-causes-pcs-to-freeze-during-complex-workloads/
Great Internet Mersenne Prime Search(GIMPS)が、「Skylake」シリーズのCPUには複雑な計算プログラムを実行するとフリーズするバグが含まれていることを発見し、Intelに通知したところ、Intelがバグの存在を正式に認めたとArs Technica UKが報じています。
GIMPSによると、メルセンヌ素数を計算するプログラムなどを実行するベンチマークソフト「Prime95」を使った場合にシステムがフリーズする危険性があるとのこと。この報告を受けてIntelはバグの存在を特定、すでにバグを改修するための修正プログラムも完成しており、マザーボードメーカーによるBIOSアップデートを通じてバグは修正される見込みだそうです。
SkylakeシリーズCPUがプログラム実行によってフリーズするというこのバグの詳細な内容については明らかにされていませんが、このバグ自体はWindows・Linux両方のシステムに影響を与えることが分かっています。バグは今のところ「Prime95」を使った場合にのみ確認されていますが、複雑な計算プログラム実行による現象ということで科学研究や金融機関など複雑な計算ワークフローを実行する産業に影響を与える可能性が指摘されています。
・関連記事
ついに発売された第6世代Intel Coreプロセッサ「Skylake」の実力を徹底的に調査 - GIGAZINE
IntelのCPU「Skylake」がサードパーティ製CPUクーラーで損傷する危険性 - GIGAZINE
無印のSkylake「Core i3」のオーバークロック制限の解除に成功、性能向上はこんな感じ - GIGAZINE
「吸えるスマホ」、電子タバコ内蔵のAndroidスマートフォン「Jupiter」 - GIGAZINE
第6世代Intel CoreプロセッサSkylakeのモバイル向けラインナップが流出、Ultrabookへの搭載計画はいかに? - GIGAZINE
グラフィック性能が向上&より低発熱なIntel第6世代Coreプロセッサ「Skylake-S」のラインナップがリークされる - GIGAZINE
・関連コンテンツ