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水没して完全に壊れていたXperiaがウォッカで奇跡の復活


強力な防水性能を持つXperiaシリーズですが、海水や極度に温度が高いお湯など真水以外での使用は推奨されておらず、使用環境によっては防水性能をフルに発揮できず水没破損してしまうことがあります。水没により基板が腐食し起動不能になったXperia Z3 SOL26を、ガジェット情報サイトのガジェットショットさんがダメ元でウォッカに浸してみたところ、奇跡の復活を遂げるということがありました。

水没で基板腐食し起動不能になったXperia Z3 SOL26をウォッカに漬けたら復活しました
http://gadget-shot.com/news/column/29233

ガジェットショットさんによると、使用していたXperia Z3が突如ウンともスンとも言わなくなったため修理に出したところ、水没して基板が腐食していたことが発覚。水没扱いのためメーカー補償対象外となり、修理には6万1000円かかることになったそうです。修理費が高額なため自己修理するべく水没復旧アイテムを試したそうですが、残念なことに修理グッズでXperia Z3は復活しませんでした。


ACアダプタを接続しても充電LEDが差し始めの一瞬だけ点灯する以外は全く動作しないということで、ダメ元で背面ケースを外して基板を確認したところ腐食している箇所を発見。それを除去すべくガジェットショットさんはXperia Z3からバッテリーやコネクタなどを外してアルコールに漬けるという大胆な修理方法を試すことにします。


これが腐食した基板。


アルコールは吸湿性が高く水分を飛ばしたり、汚れを落とたりする性質があります。ガジェットショットさんは、そのアルコールを利用して基板を修理することを決意し、容器に本体がつかるくらいのウォッカを注ぎXperia Z3を丸1日寝かすことにしました。

1日後に容器からXperia Z3を取り出し、前述の水没復旧アイテムを使って乾燥させてから電源に接続したところ、なんとXperia Z3は無事に起動し見事に奇跡の復活をとげます。ただし、ディスプレイ部分は水分が侵入していたため、タッチパネルこそ正常に反応するものの使い物にはなりませんでした。ガジェットショットさんは「ディスプレイ部分までつからないくらいにウォッカの量を調節するか、基板のみをウォッカに漬けていたら別の結果になったかもしれない」と見解を示しています。


Xperia Z3はIPX5/8という防水規格で、製品ページによるとIPX5は「内径6.3㎜の注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、通信機器としての機能を有する」、IPX8は「常温で水道水、かつ静水の水深1.5mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出した時に通信機器としての機能を有する」と記述されています。つまり、真水以外では防水機能が適切に働かない可能性があるということ。

また、最新モデルのXperia Z5の製品ページにも「端末を完全に水没させたり、海水や塩素の入ったプール、飲み物にいれないようにしてください。こういった不適切な使用をした場合には、保証が無効になることがあります」と記載されており、端末を水の中に完全に水没させて使用していた場合、製品保証外になる可能性があるので十分な注意が必要です。もし水没して故障してしまっても、今回のケースのようにアルコールにつけることで100%直るとは限らないので、データを取り出す必要があるなどどうしてもあきらめきれないことがない限り、機種変更を頭に入れてもよさそうです。

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in モバイル, Posted by darkhorse_log

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