Facebookが正式にモバイルアプリがバッテリーを無駄遣いしていると認める

by Ksayer1

FacebookのiOS用アプリはバックグラウンドでの動作をオフにしていてもバッテリーを大量に消費していることが複数のユーザーによる報告から明らかになっていましたが、バッテリー問題についてFacebookが正式に認め、修正を加えた最新バージョンのアプリをリリースしています。

iOS用Facebookアプリのエンジニアマネージャーを務めるAri Grant氏は、Facebookアプリのバッテリー消費問題について多くのユーザーがレポートしていることを受けて、アプリ開発チームで検証を行ったとのこと。

検証の結果、アプリ開発チームはバッテリーを大量に消費している原因を発見し、10月23日(金)にリリースした最新版のバージョン42.0ではバッテリー消費を抑えるための改善が加えられています。

Facebookを App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/facebook/id284882215

Grant氏によればアプリがiPhoneのバッテリーを無駄に消費していた原因は大きく2つあり、1つ目はネットワークコード内の「CPUスピン」で、CPUに絶えず処理を要求することで想定よりもバッテリー消費量が多くなっていたとのこと。

2つ目はユーザーによるレポートで指摘されていた音に関する問題です。Facebookアプリ内で動画を再生すると、iOSデバイス内でオーディオの動作をコントロールする機能「Audio Session」が動画終了後もオンになったままになることがあり、動画を無音で再生しているのと同じ状態になるとのこと。実際に音は出ないのですが、音楽アプリをバックグラウンドで開いて音楽を流し続けているのと同じくらいバッテリーを消費していたようです。バージョン42.0ではバックグラウンドで動画や音楽を再生しないように修正が行われています。

Facebookアプリがバッテリーを無駄に消費する原因だと発覚、バックグラウンド動作をオフにしても無音ファイル再生で無効化 - GIGAZINE

なお、Grant氏は「オプションの位置情報履歴機能は、バックグラウンドでは動作を停止しているため、今回のバッテリー消費問題には関係していない」と説明しています。