ディズニーがリアルタイムで塗り絵を3D化して生きているように動かす技術を開発


紙面上のキャラクターに色を塗ると、スマートフォンやタブレット上でキャラクターがリアルタイムで3D化していくという技術をディズニーが開発しました。色鉛筆などの質感もしっかり再現してあり、ページをめくる動きに合わせてキャラクターが揺れたり、踊りまくったりするようになっています。

Disney Research » Live Texturing of Augmented Reality Characters from Colored Drawings
http://www.disneyresearch.com/publication/live-texturing-of-augmented-reality-characters/

まるで生きているように塗り絵が動きだす様子は以下のムービーから確認できます。

Live Texturing of Augmented Reality Characters from Colored Drawings - YouTube


塗り絵は子どもが行うクリエイティブな表現行為の1つですが、これまでの塗り絵は「塗ったらそれでおしまい」で、子どもがすぐに興味を失ってしまうものでした。


そこでディズニーが開発したのは、塗り絵を3D化してスマートフォンやタブレットで表示させるという技術。色を塗っているまさにその瞬間の様子が3Dで表示され、筆跡や質感などもそのまま表現されるので、立体キャラクターに色を塗っているかのようにして作業できるわけです。


しかも、色を塗った3Dキャラクターはただ立体化するのではなく、揺れたり歩いたりして動いています。


塗り絵をリアルタイムでトラッキングするために、ディズニーは「Lookup map」というものを開発。これによって平面のはずのキャラクターに凹凸をつけ、ピクセルごとにどのように色がつけられていっているかを検知できます。


ここがうまく検知できないと、以下のように色が正しい場所に配置されずぐちゃぐちゃになってしまいます。


塗り絵の質感を正しく表現するために、314人の協力を得てテストを実施。以下の図では左側に「インプット」、真ん中に「結果A」、右側に「結果B」が表示されており、3D化する方法によって完成図が大きく変化していることが分かります。被験者は選択肢の中から最も好きな完成図を選んでいくようです。


テストの結果、被験者は「子ども向けの仕上がり」を好まないことが判明。そのため、完成図は極端に子どもっぽい仕上がりになることを避けているようです。


また、塗り絵はページの揺れや動きに反応してキャラクターが動く仕組みになっているので、ただ「塗る」だけでなくキャラクターを「動かす」楽しみも生まれます。


開発の仕上げに、完成したアプリを40人の被験者に使ってもらったところ……


「塗り絵が楽しくなった」「キャラクターとつながっている感覚が大きくなった」「今後もアプリを使いたい」という意見が多く、満足度の高いアプリとなっていたとのこと。


紙の上でピョンピョンと踊るカラフルな象。大人から子どもまで、これまで以上に塗り絵が楽しめるようになっているわけです。

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