ヘッドセットなしで3Dホログラムを映し出して操作までできる「Voxiebox」
Microsoftは3D映像を重ねてホログラムのように表示するヘッドセット「Hololens」を開発していますが、どの角度からでも立体的な画像や図形を現実世界にヘッドセットなしで投影でき、投影した映像の操作までできるのが「Voxiebox」です。
Holographic 3D Projection Device ‘Voxiebox’ Showcases Futuristic Display Tech | Mashable - YouTube
アラン・ジャクソンさんは30年にわたって体積型ディスプレイの開発を続けてきたエンジニアです。
ジャクソンさんは直近の4年間で、再帰性投影技術によりフルカラーで3次元画像・図形を投影・操作できる「Voxiebox」を開発しました。実際にVoxieboxで3Dホログラムを投影しているところはこんな感じで、立体的に投影された迷路上を、丸い物体が移動しています。
表示させた3Dオブジェクトをくるくる回すことも可能。
ジャクソンさんが触っている黒い箱がVoxiebox。
「ヘッドセットなどがなくても、3次元で物体を視覚的に表現できるんだ」と、ジャクソンさんは説明しています。
ジャクソンさんは1985年にニューヨーク科学ホールの展示会で、複数のレーザーを照射して3次元に物体を投影する技術を発表したこともあります。
そんなレーザーを使った技術により、毎秒数千回の光を高速投射することで、立体的に映像を投影できるとのこと。Voxieboxではチェスなどのゲームや……
格闘ゲームなどををホログラムでプレイすることができます。
投影した物体は角度の変更、ズームアップなどの操作が可能なので、詳しく観察したいオブジェクトを投影して好きなだけ眺めることも可能。
ジャクソンさんは「体積型ディスプレイによって、ゲームだけでなく医学画像などを投影して活用するなど、現実世界のさまざまなデバイスやアプリケーションを有効利用できます。自宅や各ビジネスで当たり前のように3Dホログラムが使えるようになるのは、ごく近い将来のことでしょう」と予想しています。
なお、ほかにも3Dホログラムを投影しているムービーも公開されており、以下から見ることができます。
Voxiebox featuring Q3D 360 Degree Performance Capture - YouTube
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