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Appleが「スワイプしてロック画面解除」の特許を裁判で失う

by Brian DePalo

次世代iPhoneの「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」が登場すると見られる新型iPhone発表会をAppleが現地時間の2015年9月9日10時から開催予定です。発表会を目前に控える中、ドイツの裁判所の判決によりAppleが「端末の画面をスワイプしてロック解除」の技術特許をヨーロッパ圏で失ったことが判明しました。

Apple Loses German Top Court Case on Swipe-to-Unlock Patent - Bloomberg Business
http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-08-25/apple-loses-german-top-court-case-over-swipe-to-unlock-patent

Apple loses patent for swipe unlock function in Germany | News | DW.COM | 26.08.2015
http://www.dw.com/en/apple-loses-patent-for-swipe-unlock-function-in-germany/a-18672389


8月25日にドイツ・カールスルーの連邦裁判所で行われた裁判で、2010年にAppleが取得した「スマートフォンやタブレットの画面ロックをスワイプ操作で解除する」という特許について、ヨーロッパ圏での特許が無効という判決が下されました。これはApple端末の登場以前に、スウェーデンの企業Neonodeが「スワイプしてロック解除機能」を携帯電話に搭載していたためです。

また、ヨーロッパの法律では「技術的な問題を解決するためのソフトウェア」以外の特許登録は認められておらず、判決によると、Apple製品に使われているロック解除方法は複雑ではなく、特許保護のレベルに達していないと判断されたようです。判決文によれば「Appleのユーザーフレンドリーな画面設計は、Apple自身が『アート』と呼称しており、発明に基づく特許とは認められない」とのこと。

by Oyvind Solstad

なお、Appleは「iPhoneのデザインやシステム設計を模倣した」として2009年にSamsungとMotorolaに対して裁判を起こしていて、Android端末を開発するSamsungとMotorolaは「AppleがAndroid端末の機能をマネした」として反論していましたが、2012年にドイツ・ミュンヘンで行われた裁判でApple側が勝訴していたことが今回初めて明らかにされました。

Appleのドイツ担当広報は、今回の特許棄却の件についてコメントを出していません。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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