乗り物

もはや自動運転車の方が安全ではないかと思わされる事故が発生


Googleが開発中の自動運転車は、公道でテスト走行を積み重ねてすでに数万マイル(数万キロメートル)を走破しています。その中で、複数回の事故を起こしたことが明らかになっていますが、基本的には「人間の」ドライバーの不注意によるもらい事故であることが分かっています。2015年7月1日に起こった直近の事故のムービーからは、人間の運転にひそむあやうさと、それを解決するヒントが隠されていそうです。

The View from the Front Seat of the Google Self-Driving Car, Chapter 2 — Medium
https://medium.com/@chris_urmson/the-view-from-the-front-seat-of-the-google-self-driving-car-chapter-2-8d5e2990101b

以下のわずか8秒のムービーを見れば、Googleの自動運転車が被った事故の様子がよく分かります。

The View from the Front Seat of the Google Self-Driving Car, Chapter 2 - YouTube


これは自動運転車が認識する交通状況。赤枠で囲まれたのが自動運転車で、刻々と変化する周囲の状況はポリゴンで認識しています。


自動運転車は前方の自動車が交差点で停車したのを確認して、ゆっくりと停車。一方、自動運転車の後ろの自動車は、停車するそぶりを見せずに車間距離を一気に詰めて……


追突。


自動運転車を押し出して、自らも反動でふらふら。


さらにゴリゴリと車体を押しつけるように、自動運転車を押し出しています。


この事故は2015年7月1日にカリフォルニア州の交差点で起こったもので、前方の信号自体は青でしたが、Googleの自動運転車を含む3台は、安全を確保するために交差点への進入を中断して待機していたとのこと。しかし、後方の1台は、時速17マイル(約27キロメートル)の速度でブレーキを一切かけることなく前進して、自動運転車に追突してしまいました。なお、この事故で自動運転車・追突した車両の搭乗者は軽いケガですんだそうです。

これまでもGoogleの自動運転車は公道走行で事故に遭ってきましたが、自動運転車が原因となる事故は1件もないとのこと。基本的には人間の注意不足が原因で発生した事故に巻き込まれたものだそうで、自動運転車の安全性は、単独走行の安全性という問題はクリアー済みで、すでに運転の「下手な」ドライバーへいかに対応するかというレベルに突入しています。

なお、Googleは衝突事故で得られたデータを解析することで、交通事故がどのような状況でどのような原因が元で発生するのかについての研究を進めており、このデータは交通事故の研究を大きく進めるものと期待されています。

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in ハードウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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