自転車の前方だけでなく下も照らし横から車に衝突されないようにするライト「DING」
自転車事故の3分の2は後ろや正面から車がぶつかるのではなく、車が横から衝突するケースだということで、自転車の前方だけでなく真下を照らすことで真横から近づいてくる車にも自転車の存在を知らせることができるライトが「DING」です。
DING Bike Lights by Design Brains — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/dingbikelight/ding-bike-lights
DINGが通常の自転車用ライトとどう違うのかは以下のムービーから確認できます。
サイクリングは日に日に人気を増しており、今では5年前に比べておよそ2倍の人口がサイクリングを楽しんでいるとのこと。
しかし、自転車乗りにとって、夜道は非常に危険。
そこで2つのビームを用いて、自転車乗りの前方と真下の2箇所を照らすことを可能にしたライトが「DING」です。
DINGは開発者の一人が夜道を走っている時に車にぶつかったことからアイデアが生み出されたもの。事故にあった開発者は自転車にフロントライトとバックライトをつけていたのですが、真横からやってきた自動車からは光が見えずに衝突されてしまったそうです。自転車の事故の3分の2は後ろや前方から衝突するのではなく、前述の通り方向転換した車が横からぶつかる形とのこと。
ということで、これがDING。前方を照らすためのライトは2つついています。
デザインや構造は以下の画像をぐりぐり動かすことで見ることができます。
下の図のように、DINGは自転車乗りの前方と真下を照らします。前方のライトは最大400ルーメンの明かりを、真下を照らすライトは最大150ルーメンの明かりを生み出します。前方の方が明かりが強いので、その分はっきりとした視界を得られるわけです。
実際に自転車につけてみるとこんな感じ。
実際に走行している時の様子を真上から見た画像が以下。自転車乗りの下方をしっかり照らすので、横から車が走ってきても自転車の存在に気づきやすくなっています。
大きさは高さ42mm×幅53mm×奥行き75mmで、重さは100gほど。コンパクトなので持ち運びも便利です。
ライトには「Hyper」「Track」「Low」「City」「Daytime」「Limp」の6つのモードがあり、状況に応じてライトの明るさを変えたり、前方のライトだけをつけたりすることも可能。バッテリーは3.7V、2500mAhで、モードにもよりますが最大6時間点灯させることができ、バッテリーは充電式で、満充電までは5時間ほどです。
自転車にホルダーをつけたままにしておいて、本体をカシャっと挿入できるので、充電の度にわざわざ道具をつかって取り外さなくていいのも便利な点。ホルダーはシリコンストラップで自転車に固定するようになっており、ベルトのように長さを調整可能で、取り付けも簡単です。
なお、DINGは現在製品化のための出資をクラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで募っているところ。目標額8万ドル(約980万円)のところ、締め切りまで残り7日の時点で7万6000ドル(約930万円)以上集めることに成功しています。85ドル(約1万円)で市場販売予定価格120ドル(約1万5000円)の本体・ストラップ付きホルダー・充電用USBケーブルがセットになったDINGセットを1つゲット可能で、これは200枠限定のところ記事作成時点で残すところ16枠となっています。85ドルの枠が埋まり次第、同じものが95ドル(約1万2000円)でゲットできるようになっており、出資額を上げると2個セットや3個セットもゲット可能。なお、日本への発送が必要な場合は別途15ドル(約1800円)ほど必要で、発送予定時期は2015年10月です。
なお、締め切りは日本時間で2015年6月27日(土)の21時となっています。
DING Bike Lights by Design Brains — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/dingbikelight/ding-bike-lights
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