乗り物

スマホで自動車をラジコンのように操縦するシステムをランドローバーが開発


ランドローバーがスマートフォンを使ってラジコンのように操縦できるレンジローバー・スポーツを公開しました。スマートフォンで操縦できる自動車はかなり便利そうなことがよく分かります。

ジャガー・ランドローバー、未来の自動運転車両の実現を目指した新技術を開発 車外からスマートフォンで遠隔操作できる「レンジローバー・
スポーツ」を公開

(PDFファイル)http://www.nikkan.co.jp/newrls/pdf/20150618-20.pdf

Jaguar Land Rover Showcase A Remote Control Range Rover Sport, Controlled By The Driver On A Smartphone
http://newsroom.jaguarlandrover.com/en-in/jlr-corp/news/2015/06/jlr_showcase_remote_control_range_rover_sport_150615/

スマートフォンでレンジローバー・スポーツを操縦できるとどう便利なのかは以下のムービーを見れば一発で理解できます。

Land Rover Autonomous Car Technology - YouTube


スマートフォンで操縦できるレンジローバー・スポーツの開発車両。


デコボコの山道に立ち往生。


「やれやれ……」とドライバーが降りてきました。


おもむろにスマートフォンを取り出して操縦開始。


ステアリングが切られて……


ゆっくりと進み始めました。ドライバーは降車して、バンパーの側面や底が接触しないのかを確かめながら、車を進めることができるというわけです。


なお、スマートフォンの遠隔操縦時にできるのはステアリング操作、アクセル・ブレーキ操作、スピード調整操作で、最高速度は時速4マイル(約6.4キロメートル)に制限がかけられています。


また、スマートキーを装着する人が車両から10メートル以上離れる場合や、接触の危険があるほど近い場合にはシステムが自動的にストップします。


こんどは坂の頂上付近でトラブル。


サイドスリップが地面に接触するかどうか、外からでないと確認できない状況です。


こんな場合もスマートフォンで状況を確認しながら操縦すればトラブルは回避可能。


慎重に「運転」すればOKです。


「よーし、いいぞいいぞ」といった感じ。


「ふー」と一息ついて乗車。


ドライブが再開しました。


駐車場で……


隣の自動車が邪魔で乗り降りできない状況。


「やれやれ」とスマートフォンを取り出して……


バックボタンをタップ。


ゆっくりとレンジローバーがバックしました。


車両後方に危険な物がないか、側面をヒットしないかなど、外から確認しながら自動車を安全に移動できるというわけです。


さらにランドローバーは、「マルチポイントターン」と呼ばれる「半」自動運転機能を開発しています。


レンジローバーが停車。Uターンをする必要がでてきました。


ダッシュボードのタブレットをワンタップ。


ドライバーがステアリングから手をはなすと……


ステアリングが自動的に回転し始めて……


なんとUターンを自動的に開始。


反対方向に切り返して……


今度は後退。道路ギリギリまで寄せられていることがよく分かります。


前進でも道幅いっぱいに使って見事なターン。


車の中では鼻歌まじりに待っていればOK。


見事にUターン完了。


ドライブ再開です。


ランドローバーが公開したスマートフォン操縦機能や半自動運転機能は、Googleなどが開発中の自動運転車に比べると非常に現実的で、技術的な完成度も高そうなので、近い将来の実用化が期待できそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする


・関連記事
駐車場まで無人で自動運転して駐停車する自動車をアウディが開発、実際にスマホ経由で動かすとこうなる - GIGAZINE

物流を劇的に変え得る自動運転トラック「Freightliner Inspiration」の試験走行をダイムラーが公開 - GIGAZINE

Googleの自動運転車に試乗してわかった6つのこと - GIGAZINE

自動運転を実現するGoogleの自動運転車の外界認識センサーはこんなにある - GIGAZINE

自動運転車が走り出すと交通渋滞が劇的に悪化する - GIGAZINE

自動運転車は年間43兆円のコストと90%のけが人を減らせると試算される - GIGAZINE

「全自動運転車以外の車両が違法になる未来が来る」とテスラのマスクCEOが語る - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア,   乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.