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元Google社員が「全ての広告削除ツールを無効にする」技術を開発中


ウェブページ上から広告を削除してしまう「Adblock」などの広告削除ツールと、ウェブ上で広告を表示させるコンテンツプロバイダーの間では、日夜激しい攻防が繰り広げられています。そんな中、元Googleの社員が新たに「全ての広告削除ツールを無効にするツール」の開発に取り組んでいることを明かしました。

Former Google exec launches Sourcepoint with $10 million Series A funding - Business Insider
http://uk.businessinsider.com/former-google-exec-launches-sourcepoint-with-10-million-series-a-funding-2015-6


Sourcepoint Ad Block Stopping Software Already in the Works | BGR
http://bgr.com/2015/06/18/sourcepoint-ad-block-stopping-software/


2011年、ディスプレイ広告配信サービスの「Admeld」をGoogleが4億ドル(約490億円)で買収しました。AdmeldでCEOとして勤めていたベン・バロカス氏は、同社がGoogleに買収されたのちにGoogleのゼネラルマネージャーに就任。しかしその後、ベン氏はあらゆる広告削除ツールをブロックするテクノロジーを開発するために、Googleを退社してSourcepointというスタートアップを作ります。

ベン氏はBusiness Insiderに対して「Sourcepointは既にcomScoreの作成するランキングでトップ100に入るような企業の4分の1に、無料で広告削除ツールを回避するためのソフトウェアを提供しており、無料で広告削除ツールを使用するユーザーがどのような層なのかを解析するためのツールも貸し与えている」と述べています。

Sourcepointのベン・バロカス氏


Sourcepointの目標は、単なる広告削除ツールを回避するためのサービス提供ではありません。ベン氏はパブリッシャー側が読者側とより「取引」しやすくなるような手段を提供したいと考えている、と自身の考えを明かしています。具体的にいうと、Sourcepointの顧客となった企業は何かしらの自社コンテンツ上で広告削除ツールを使用しているユーザーに対して、「広告を表示する代わりに引き続き無料でコンテンツを楽しむ」と「代金を支払って、広告が表示されない状態でコンテンツを楽しむ」という2つのメッセージを表示することが可能になるそうです。もちろん、Sourcepointの顧客となった企業は、広告削除ツールを使用するユーザーにも有無をいわせず広告を表示させる、という選択を選ぶこともできます。

「ドイツやアメリカ、イギリスなど多くの国で広告削除ツールは違法ではありません。それと同じで、パブリッシャー側がユーザー側に広告を表示することを選ばせるようなメッセージを表示することも合法です」とベン氏。また、広告削除ツールの中には企業から何十万ドルもの大金を受け取り、広告をブロックせずに表示する措置を取っている場合もあるのですが、これに対してベン氏は「恐喝のようなもので、公平ではありません」とコメントしています。

AppleがiPhoneとiPad向けの次期Safariに「広告ブロック機能」を搭載する見込みであったり、広告が大きな収入源となっているGoogleでは広告削除ツールにより2014年は約66億ドル(約8000億円)もの損失を出していたりと、シリコンバレーの大手企業とも密接に関わる広告削除ツールですが、Sourcepointの出現でその勢力図に何かしらの変化が起こることは間違いありません。

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in メモ, Posted by logu_ii