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10基のプロペラを搭載して垂直離着陸・水平飛行が可能な飛行機「GL-10」がテスト飛行に成功


離着陸はその場所で行い、上空では飛行機のように翼を使って飛ぶという、ヘリコプターと飛行機のいいとこ取りをしたドローン「GL-10」をNASAが開発しています。GL-10は10機の電気モーターに取り付けられたプロペラで飛行するようになっており、試験機の初飛行が成功しています。

Ten-Engine Electric Plane Completes Successful Flight Test | NASA
http://www.nasa.gov/langley/ten-engine-electric-plane-completes-successful-flight-test

これがGL-10のプロトタイプ機。翼長は3.05メートルで、左右の翼にそれぞれ4基、そして尾翼には2基の合計10基の電動プロペラを搭載していています。機体の重さは28.1kgです。


運んでいる様子はこんな感じ。


GL-10が実際に垂直離陸し、水平飛行に遷移する様子は以下のムービーから確認できます。

Greased Lightning GL-10 Successful Transition Test - YouTube


「UNMANNED AIRCRAFT SYSTEM HANGAR FACILITY(無人航空システム格納施設)」と書かれた看板。


施設の中ではGL-10の開発が行われています。


プロペラを取り付けているところ。


施設の中からGL-10が登場しました。


アスファルトではなく、芝生の上にGL-10を置きます。


少し離れたところから操作を開始すると……


静かにプロペラが回り始めました。


ふわっと垂直に浮かび上がります。


そして上空へ。


ある程度の高さまで浮かび上がると、まるで飛行機のようなスムーズさで水平飛行を始めました。角度可変型の翼を持つことで、水平飛行時にはヘリコプターよりも空力的に4倍優れた効率を持つ機体だと言われています。


翼の上面には細いテープが貼られ、空気の流れがわかるようになっています。


機体後方から前を見るとこんな感じ。GL-10は既にホバリングのテストを終えていたものの、今回のテストが行われるまで「飛行機のように飛行できるか」という課題が残ったままでした。航空工学の観点から見ても、垂直/水平遷移飛行は決して易しい挑戦ではなく、成功するまでに5回のフライトテストが繰り返されたそうです。


操作はこんな感じのコントローラーで行います。


メインパイロットのZack Johns氏は「10基のモーターを搭載した航空機が上昇したり下降したりしているけれど、右翼と左翼にある各4つのモーターは同じ動きをするから、右翼・左翼・尾翼で、まるで3つのモーターを搭載している航空機を操作している感覚」だと語っています。


はるか遠くの空に浮かぶGL-10。


最後は静かに着陸して終了です。


GL-10の垂直離着陸以外の利点としては、音の静かさが上げられます。「ガスのモーターで動く芝刈り機よりも静か」とのことで、将来的には農業や地図作成時にも利用される見込み。現在はまだ小型プロトタイプでの飛行実験が行われているところですが、最終的には人が1~4人乗り込めるようにしたモデルが開発される予定とのことです。

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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