「Android M」ではもっと細かくアプリに何を許可するかがコントロール可能に
by Kenneth Lu
Android端末にアプリをインストールする際には「このアプリケーションに許可する権限」という項目一覧が表示されますが、情報へのアクセス権をユーザー側で変更することはできません。しかし、次期Android OS「Android M」では、アプリがどの情報へアクセスできるかを細かくコントロールできるようにGoogleが設計中である、と関係者が明かしました。
Google Said Ready to Give Android Users More Privacy Controls - Bloomberg Business
http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-05-07/google-said-ready-to-give-android-users-more-privacy-controls
Android 'M' will reportedly give users more control over app permissions
http://www.neowin.net/news/android-m-will-reportedly-give-users-more-control-over-app-permissions
Google Playで配信されているサードパーティー製のアプリの中には、ただの懐中電灯アプリが連絡先情報を求めてきたり、タクシー配車アプリが端末内の写真を閲覧可能になっていたりと、本来のアプリの機能とは関係のない情報にアクセスできるように設計されているものが多数あります。それにもかかわらず、Androidアプリをインストールする場合、情報へのアクセスをすべて許可する必要があり、ユーザー側ではアクセス権限を変更することができません。たとえ許可したくないアクセスがある場合でも、それを甘受するかアプリインストールをあきらめるかの二者択一、オールオアナシングを迫られるというのが現状のAndroidアプリというわけです。
Androidの最新バージョン「Android M」では、「アプリが端末内のどの情報にアクセスすることを許可するか」をアプリのインストール時に選べるようになる見込み。選択できる情報は、「写真」「連絡先」「現在地情報」などが候補に挙がっています。Androidにこの変更が適用されれば、既にアプリの情報アクセス権を手動で選択可能なiOSと同じように、スマートフォンユーザーのプライバシーを守るための後押しになりそうです。
「Android M」については、2015年5月28日~29日にかけてサンフランシスコで行われるGoogle I/O 2015で詳しく発表されると見られています。
次期Android OS「Android M」が今月中に発表される可能性 - GIGAZINE
なお、この件についてGoogleの担当者はコメントを拒否しています。
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