Apple Watchのため2年間も最重要機密だったAppleの「フィットネス研究所」が公開
Apple初となるスマートウォッチの「Apple Watch」が発表され、日本では2015年4月10日(金)から予約注文が始まります。Apple Watchは毎日の歩数・心拍数・消費カロリーを計測するフィットネス機能「HealthKit」を搭載していますが、そんなHealthKitの開発のために2年前から極秘とされていたAppleの「フィットネス研究所」がABC Newsの取材で初めて公開されました。
Inside Apple's Top Secret Health and Fitness Lab for Apple Watch Development - ABC News
http://abcnews.go.com/Technology/inside-apples-top-secret-health-fitness-lab-apple/story?id=29765653
Appleの「フィットネス研究所」がどのような施設なのかは以下のムービーを見ると知ることができます。
The Secrets Behind Apple Watch's Most-Anticipated Feature - YouTube
ABC Newsのリポーターがフィットネス研究所の扉を開けて潜入します。質素な外観でフィットネス関連の何かがあるようには見えません。
中には大量のフィットネスマシンが置かれています。
ヨガやストレッチができるミラー付きの部屋もありました。運動している人全員が取り付けているマスクや機器は、心拍数・呼吸量・カロリー消費量などを計測する機器とのこと。
「調子はどう?」と尋ねられてハンドサインで答える女性。ここで運動しているのはAppleの従業員で、ボランティアとして開発データ収集に携わっています。2年間にわたってさまざまな状況下で運動を行い、HealthKitの開発に貢献してきましたが、ボランティアの従業員はApple Watchが発表される前から目的を知らされずに運動していたそうです。
あらゆる状況下でApple Watchをテストできるよう、湿度や温度をコントロールできる部屋もあります。
Appleオペレーション部門のJeff Williams担当上級副社長は、「我々はApple Watchをさまざまな環境下でテストするため、アラスカからドバイまで飛びましたが、この研究所ができてからは、極限下の環境をコントロールして正確なデータが収集できるようになったのです」と研究所が設立された経緯を説明しました。
また、AppleはiPhoneやApple Watchで収集したトラッキングデータを医療機関に提供できる「ResearchKit」を発表しています。Stanford Medicine循環器学科で教授を務めるMichael McConnell博士は、「Appleの新しい技術は心臓血管などの循環器の医療技術に大きな影響をもたらすだろう」と予想しています。
・関連記事
「Apple Watch」の日本での価格や全38モデルの詳細まとめ、200万円超のモデルも - GIGAZINE
ついにAppleの新ハード「Apple Watch」の値段や発売日などが発表 - GIGAZINE
iPhoneを医療に活用できる「ResearchKit」で未来はここまで激変する - GIGAZINE
iOS向けの健康管理アプリ「HealthKit」「Health」発表 - GIGAZINE
「Apple Watch」は一体何の役に立って便利なのか?が一発で理解できるApple公式ムービー登場 - GIGAZINE
Appleのティム・クックCEOが語るApple Watchの成功を握るカギとは? - GIGAZINE
Appleのスマートウォッチ「Apple Watch」から機能がいくつか削除される見込み - GIGAZINE
Apple Watchのバッテリーはどれくらい持つのか詳細が判明 - GIGAZINE
・関連コンテンツ