取材

6000円以下で飛行機のファーストクラスをイメージした部屋に泊まれる「ファーストキャビン」宿泊レポ


出張やちょっとした旅行の時の宿泊先はできるだけ安く切り上げたいところですが、あまり安すぎると郊外になってしまったり、値段相応なチープな部屋になってしまうことも。かといってネットカフェやカプセルホテルだと窮屈してしまいますが、東京の秋葉原・築地・羽田空港ターミナル、京都烏丸・大阪の御堂筋難波・福岡の博多の都心の駅から数分というアクセスの良さで、6000円以下で飛行機のファーストクラスをコンセプトにした「客室」に宿泊できるコンパクトホテルが「ファーストキャビン」です。全施設とも同じ部屋になっており、稼働率は毎日90%という人気のホテルということなので、出張時などに使えるホテルなのか、確かめてきました。

ファーストキャビン FIRST CABIN ~飛行機のファーストクラスをイメージした新しいコンパクトホテル~
http://first-cabin.jp/

「ファーストキャビン 御堂筋難波」に到着。地下鉄御堂筋なんば駅から直結で、南海電鉄なんば駅や近鉄・阪神の大阪難波駅からも徒歩数分という好立地です。


出張以外にも、遊びに来て終電を逃した時にササッと入れる用途も想定しています。


というわけで中に入ってチェックイン。料金はここで前払いします。


フロントには無料のアメニティとして「ヘアクリップ」「くし」「耳栓」「爪切り」「ひげ剃り」「ボディスポンジ」が置かれており、必要な分だけ持っていく仕組み。


足りないものがあれば、別途有料のアメニティも用意されています。


なんと部屋には鍵がかからないとのことなので、小さな貴重品はフロント横の無料セーフティボックスに預けられます。大きな荷物はフロントに預ければOK。


客室は「キャビン」と呼ばれており、男女別々のエリアに分けられています。


チェックインの時に受け取った入室カードをかざしてキャビンエリアへ。なお、入室の際はこのカードが必要ですが、24時間いつでも出入り外出は自由です。


キャビンエリアの途中にはちょっとしたラウンジがあり、飲み物が販売されています。


ここで座って談笑したり、携帯電話で通話したりできるわけです。キャビンは全室禁煙なので、タバコは奥の喫煙室を使う必要があります。


そしてキャビンエリアへ。とても静かな空間に四角い客室が並んでおり、しんと静かな空間からは漫画喫茶のような雰囲気を感じます。


ずらりとボックス型の客室が並んでいるのは、あまり見たことがない光景。


予約の部屋に到着。


蛇腹式の扉を開けると……


飛行機のファーストクラスっぽい部屋がお目見え。


ベッドサイドにはテーブルが一脚あります。アロマ対応の加湿器が置かれているのでアロマオイルを持ってきてもOK。ネットカフェと同様に音が出せない作りなので、各部屋にイヤホンも置かれています。電気ポッドはありませんが、フロントに行けば無料で借りることも可能。


コンセントは机側に2口。


クローゼットはありませんが、壁に洋服掛けがありハンガーは3本用意されています。


使い捨てのスリッパもありました。


ベッドは部屋の大半を占めるほどのゆったりサイズ。


足元には大きめ液晶TVがあり、寝転びながらTVを楽しむことができます。


枕はこんな感じ。茶色い方は飛行機の合皮シートっぽい手触り。


各部屋には室内着・バスタオル1枚・ファイスタオル1枚・歯ブラシが置かれています。


室内着は上下のトレーナー。


ベッド側の壁にもコンセントが1口あり、目覚ましアラームやTV用のイヤホンジャックも。フロントでヘッドフォンを無料で借りることも可能です。


なお、ベッドの下は収納になっており……


貴重品を入れて施錠することができます。浴室などに行く時は鍵を腕に着けて持って行けるので、部屋の鍵は閉まらないものの、最低限のセキュリティは保てるようになっています。


朝の身だしなみや歯磨きには、トイレ横にスペースが設けられています。


漫画喫茶っぽい雰囲気だと思っていたら、漫画コーナーもありました。


その横にはロッカーがあるので、スーツケースなどの大きな荷物がある人はここに預ければ部屋が窮屈になりません。


また、ファーストキャビンはどの施設にも大浴場と飲食や雑談が可能なラウンジが設けられています。


営業時間は夜:21時~翌3時、朝:6時30分~9時30分で、生ビール(税込500円)などのアルコール類や、ちょっとした定食や朝食などを注文可能。このエリアは男女ともに入れるので、カップルなどで宿泊する際はここで合流することも可能。


大浴場があるのもうれしいところ。以下の写真はウェブサイトのもので、実際の御堂筋難波の男性大浴場はもっと大衆浴場に近い雰囲気。女性側には写真のように花が浮かんでいるのかもしれません。24時間使用可能で、中にはシャンプーやボディソープなどもあるので、バスタオルだけ持っていけばOK。


中にはサウナもあり、ゆっくりと疲れを癒やすことができました。


一晩過ごしてみたところ、ドアがないため隣の部屋の咳払いまで聞こえるのはネットカフェと同じ印象ですが、大きなベッドでゆっくり眠ることができました。机とイスのセットがないので、PCでガリガリと仕事するには不向きですが、無料のWi-Fiはサクサクで、LANケーブルも借りることができます。


一晩明けたので、500円の朝食ビュッフェを食べてみることに。事前に注文していなくてもラウンジのスタッフに伝えればOK。


ビュッフェではビタミンドリンクのオランカや、コーヒー・ココア・紅茶・緑茶などのドリンクが用意されています。


宿泊した日の朝食ビュッフェは、筑前煮・ひじきの煮物・きんぴらごぼう・焼きそば・鮭の塩焼き・ウインナーといったおかずや、ゆで卵・温野菜・マカロニサラダ・レタスなどのサラダのほかに、ヨーグルトやフルーツのちょっとしたデザートもありました。


主食はご飯とみそ汁


または食パンや菓子パンをチョイスできます。


洋食メニューで盛りつけてみると機内食のようになりました。ビュッフェなので好きなだけ食べることができ、これで500円なら損はしていないハズ。ただし、どの施設も都心部にあるので、500円で外に食べに行っても良いかもしません。


ファーストキャビンはビジネスホテルとネットカフェの間をとったような形態のホテルになっており、4.4平方メートルの「ファーストクラス」は今回宿泊した御堂筋難波で税込5500円、東京・秋葉原だと税込5900円と、場所によって値段が異なりますが、どの施設も6000円ほどで宿泊することができます。2.5平方メートルの「ビジネスクラス」なら部屋はコンパクトになりますが、さらに安く宿泊することも可能。出張利用以外に、終電を逃した人でも入れる価格設定となっており、1時間900円のショートステイで入ることも可能となっています。

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in 取材,   試食, Posted by darkhorse_log

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