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Appleデザイナーのジョニー・アイブ氏は新スター・ウォーズに出てくるライトセーバーのデザインに関係していたことが判明


iPhoneやiPad、MacBookといったApple製品は、ハードとしてのスペックの高さだけでなく洗練されたデザインが多くの人に愛され続けています。主要Apple製品のデザインを担当するのは、同社でインダストリアルデザイングループ担当上級副社長を務めているジョナサン・アイブ氏。そのアイブ氏の人物像や来歴に迫るべく、アメリカの雑誌のThe New Yorkerがインタビューを実施したところ、アイブ氏が2015年公開予定の映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に登場するライトセーバーのデザインに影響を与えていたことや、Apple Watchに関する詳細が明らかになりました。

Jonathan Ive and the Future of Apple - The New Yorker
http://www.newyorker.com/magazine/2015/02/23/shape-things-come

インタビューではアイブ氏に関するさまざまなことが赤裸々に語られたわけですが、その中でも驚いたのがアイブ氏が映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の監督であるJ・J・エイブラムス氏に、ライトセーバーのデザインに関して助言していたことです。


エイブラムス氏は、2013年にニューヨークで開催されたチャリティーオークション「Project Red」のアフターパーティーでアイブ氏と知り合い、その際に新しいライトセーバーのデザインに関して、かなり具体的なアドバイスをもらったとのこと。アイブ氏の助言は「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に反映されているようですが、エイブラムス氏はアイブ氏のアドバイスをどのように反映させたのか、具体的な明言を避けています。

2014年11月29日に公開された「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の予告編には、赤い十字型のライトセーバーが登場し、従来のライトセーバーとはかなり異なる形になっており、ファンの間で波紋をよびました。ライトセーバーのデザインをエイブラムス氏に提言したことに対して、アイブ氏は「あれは単なる会話です。新しいライトセーバーは従来のモノより精密さを欠いたデザインで、もう少しダサさが加われば面白くなるな、と思っただけです。アナログで原始的なデザインほど、不気味さが増すと思うので」とインタビュー内で語っています。ただし、アイブ氏の助言が予告編に登場した十字型のライトセーバーに関するものかどうかははっきりとしていません。


アイブ氏とエイブラムス氏は良好な関係を築いており、アイブ氏は2014年9月に行われたAppleの発表会にエイブラムス氏を招待したものの、スター・ウォーズの撮影中で参加できませんでした。エイブラムス氏によると、発表会で公開される新製品の情報をアイブ氏から事前に教えてもらっていたそうです。ただし、Apple Watchの発表を教えてもらっていたかどうかは定かではありません。

アイブ氏はインタビューで昨今の自動車のデザインに対しても言及しました。アイブ氏によると、自動車は景色を彩るデザインの1つであるべきで、その点において最近の自動車のデザインは面白みに欠け、不可解であるとのこと。具体的な車のモデルを尋ねられると、アイブ氏は「分からないです。特定のモデルを批判したくありません」と具体的な言及を避けましたが、インタビューを実施したThe New Yorkerはアイブ氏が言っていたのは「トヨタ・プラッツ」だと指摘しています。

By Zagato Body Aston Martin

なお、アイブ氏はスポーツカーの「アストンマーチン・DB4」や高級車の「ベントレー・ミュルザンヌ」を所有しており、ベントレーのデザインが特に気にいっているそうです。

By Marco Paköeningrat

アイブ氏はAppleが2015年初頭リリースを予定しているApple Watchについてもインタビューで詳細を語っています。Apple Watchにはまだ改善すべき問題があり、その1つが自動スリープ機能。バッテリーを節約するために、Apple Watchは手首から外すと自動でスリープする機能が搭載されていますが、プロトタイプでは誤作動が確認されているため、もう少し改良する必要があるとのこと。また、Apple Watchの形が長方形であることについて、一般的な丸形にしなかったのは技術的な問題ではなく、機能性を重視した結果だということを明らかにしました。Apple Watchの機能を考慮すると、丸形にするメリットは何もないそうです。


iPhoneやiPadなどアイブ氏が手がけてきた製品は多くありますが、そこに加わるApple Watchはアイブ氏のアイデアが色濃く反映されていて、言い換えれば今までの中で最もアイブ氏っぽい製品に仕上がっているそうで、早く実物を見てみたいものです。

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in メモ,   ハードウェア,   映画,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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