Windows RTはWindows 10へのアップグレード対象外となる模様
By TechStage
2015年1月22日に行われたMicrosoftのWindows 10イベントにて、Windows 10は無料でWindows 7・Windows 8.1などからアップグレード可能となることが発表されましたが、Surfaceなどのタッチスクリーン搭載端末向けにリリースされたOS「Windows RT」はWindows 10へのアップグレード対象外になることが明らかになりました。
Microsoft's Windows RT isn't dead...yet - CNET
http://www.cnet.com/news/microsofts-windows-rt-isnt-dead-yet/
2012年後半、「Windows RT」を搭載した最初の端末としてSurfaceがリリースされました。Windows RTは携帯電話などに使用されるARMアーキテクチャを採用したOSで、同時期にリリースされたWindows 8よりも機能が制限されており、多くのユーザーを獲得するには至りませんでした。
1月22日に開催されたWindows 10発表イベントの中でもWindows RTについての発表はなかったのですが、発表会終了後に行われた質疑応答の中で「Windows RTでも同様にアップグレードが可能になるのか」という質問が飛び出し、「Surface ProラインナップはWindows 10にアップデート可能となります。Windows RTを搭載するSurfaceに向けた別のアップデートも準備しているところで、これはWindows 10の一部機能を持ったものになるだろう」とMicrosoft側はコメントしています。
インテルやAMDがWindows向けに供給しているx86系プロセッサは、モバイル端末向けのARM系プロセッサよりも多くの電力を消費するので、Microsoftはタブレット端末向けにARMアーキテクチャを採用したOSであるWindows RTをリリースしました。しかし、HPや東芝などがWindows RT端末の開発を中止し、その他メーカーも続々と開発から撤退、それでもSurface RTをMicrosoftはリリースしましたが、あまりにも売れず、在庫調整に9億ドルの費用を計上するはめになりました。
PC、タブレット、スマートフォンといったあらゆる端末で使用できるようになるのがWindows 10ですが、それでもWindows RT搭載端末だけは、しばらくの間独自の進化を遂げていくことになりそうです。
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