初のARM版Windows 10搭載PCとなる「HP Envy X2&ASUS NovaGo」が発表、実機写真も公開


ちょうど1年前の2016年12月にMicrosoftの開発者向け会議の中で、ARMベースのプロセッサで動作するWindows 10が発表されました。その後、モバイルチップ市場の雄であるQualcommのティーブ・モレンコフCEOが「Snapdragon 835を搭載したWindows 10のPCは2017年第4四半期に登場する」と発言したりとなにかと話題に事欠かなかったARM版Windows 10ですが、2018年初頭についに初のARM版Windows 10搭載マシンが発売されることがアナウンスされ、実機の写真まで公開されています。

These are the first Windows 10 ARM laptops - The Verge
https://www.theverge.com/2017/12/5/16734402/windows-10-arm-snapdragon-laptop-hp-asus-lenovo-hands-on

Microsoft shows off Windows PCs that run on Qualcomm chips | TechCrunch
https://techcrunch.com/2017/12/05/microsoft-shows-off-windows-pcs-that-run-on-qualcomm-chips/

QualcommとMicrosoftが、ARMベースのプロセッサを搭載した初のWindows 10マシンが2018年初頭に発売されることを発表しました。ARM版Windows 10搭載PCはHP、ASUS、Lenovoといったメーカーから販売される予定で、いずれもマシンの心臓部にはQualcommのSnapdragon 835を搭載する模様。なお、販売価格は600~800ドル(約6万7000~9万円)と予想されています。

ARM版Windows 10は、「モバイルプロセッサとノートPCを結び付ける」というMicrosoftの初期の試みの復活版とも言えるものです。これまで存在していたx86ベースのコンピューターと比較して、より良い電力効率、信頼性の高いパフォーマンス、常時接続性を提供することを目指しています。

初登場となるARM版Windows 10マシンがIntel製プロセッサを搭載したマシンと異なる点は、これまでは採用がまちまちだった「タッチスクリーン」「Windows Hello」「ペン入力」などのWindows 10の標準機能をすべてサポートしている点だそうです。

以下の写真は世界初のARM版Windows 10搭載マシンとなる「HP Envy X2」。見た目はIntel製プロセッサ搭載の「HP Spectre x2」と似た、2 in 1スタイルのPCです。スペックはRAM(メモリ)が最大8GB、ストレージは256GB、ディスプレイは12.3インチのフルHD(1920×1280ピクセル)、さらにUSB-Cにも対応しています。


HP Envy X2はSurfaceシリーズのようにタブレットとしても使用可能。


タブレット背面はこんな感じ。タブレット自身にスタンドが付いているわけではないようです。


底面には脱着式のキーボードを取り付けるための端子。


これに脱着式のキーボードを取り付けるとこんな感じ。


キーボードはスタンドも一体となっており、これを使ってタブレットを立てるようにすることでノートPCスタイルに変身します。


スタンド使用時は側面から見るとこんな感じ。黒色のパーツが脱着式のキーボード兼スタンドです。


キーボード兼スタンドを装着した状態でもこの薄さ。


キーボードをアップで見るとこんな感じ。キーボードの左下には「ENVY」の文字があります。


専用スタイラスも付属しており……


ディスプレイ上に直接手書でメモを残すことも可能です。


専用キーボードやスタイラスをすべて装着するとこんな感じ。


ASUSから登場するARM版Windows 10搭載マシンは「ASUS NovaGo」。スペックはRAM(メモリ)が8GB、ストレージが256GB、ディスプレイは13.3インチのフルHD(1920×1080ピクセル)。


天面はこんな感じ。HP Envy X2のような2 in 1スタイルではありませんが、ディスプレイが360度開閉可能なので、キーボードを取り外すことなくタブレットモードで利用することができます。


閉じるとこんな感じ。


キーボード


端子はUSB-Aタイプを採用


HDMIポートも搭載しています。


さらに、ASUS独自のサウンド技術であるSonicMaster対応となっています。


なお、どちらのモデルも軽量版のWindows 10 S搭載モデルとなっているのですが、いずれもWindows 10へのアップグレードが可能です。実機に触れた海外メディアのThe Vergeは、「他のWindows 10マシンと大きな変わりはない」と記しており、ARM版Windows 10搭載マシンも他のPCと比べて劇的に薄いだとか劇的に軽いというわけではないそうです。

ARM版Windows 10搭載マシンとして登場予定のHP Envy X2とASUS NovaGoは、QualcommのSnapdragon 835とX16 LTEモデムを搭載しています。Qualcomm製プロセッサは最大25時間のバッテリー寿命と、スマートフォンのようなインスタントパワーオン機能、そしてIntel製プロセッサ並みの性能を有しており、さらには既存のLTE対応Windows 10マシンよりも高速なLTE通信が楽しめるとのこと。

なお、Snapdragon 835とX16 LTEモデムのセットはSamsungのGalaxy S8やGoogleのPixel 2と同様の構成です。

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