飛行機のチケットの買い時をビッグデータで予想して通知するサービス「FLYR」
航空チケットは需要と供給のバランスで価格が決まるので、フライト直前に劇的に価格が安くなったり、逆に高くなったり、さらにはチケット自体が売り切れたりと、日々刻々と変化する状況に右往左往させられることはよくあります。航空チケットを今買うべきか、それとももう少し待つべきかをビックデータ解析を駆使して予想してくれ、チケット購入を決断するのに大いに参考になるデータを提供してくれる航空チケット検索サービスが「FLYR」です。
FLYR • Search. Predict. Save.
http://getflyr.com/
「From」に出発地の空港を入力します。例えば「Osaka」と入力すると、「Osaka Intl(ITM)(大阪空港)」や「Kansai(KIX)(関西国際空港)」などその地域の空港の候補が表示されるので目当ての空港をクリックすればOKです。
同様に「To」に目的地の空港を入力します。
「When」にはフライトスケジュールをカレンダーで指定します。カレンダーで2つの日をクリックすると往復チケットを、1日だけクリックすると往路チケットのみを指定できます。
「1Passenger」のプルダウンメニューで人数を指定
最後に「Search」をクリックすればチケット検索スタートです。
予約可能なチケットが価格の安い順にずらりと一覧表示されました。画面上には「Our predictions may not yet be fully supported on this route(このルートは完全には予想できません) 」という注意書きが表示されています。どうやら完全な予想が表示されるのはアメリカ国内の空港が中心で、日本からの便はまだまだ予想が完全にはフォローされていないようです。
「予想は完全ではない」という通り、最も安い「928ドル(約11万円)」の往復チケットは予想不可能となっています。
しかし、2番目に安い「942ドル(約11万3000円)」のチケットの「Prediction(予想)」の「+」をクリックすると、予想がグラフで表示されました。左の3つの円グラフのうち、「Increase」が「高くなる可能性」、「No Change」が「変わらない可能性」、「Decrease」が「安くなる可能性」を示しています。そして右のグラフは、今日から1週間後までのチケット価格推移の予想を表示しています。どうやら、チケット価格は上昇傾向にあるようです。
「Sell Out」は「売り切れる可能性」を、右のグラフは1週間後までの売り切れ予想が表示されます。
「Better Deals」は「もっとよいチケットの出現する可能性」を示しており、右のグラフは1週間後までに良いチケットが出てくる可能性が示されます。そして、今後、チケットが安くなる可能性や売り切れる可能性を考慮した上で、今買うべきだと「BUY」と、今は待つべきだと「WAIT」という総合判断が下されます。今回は「WAIT(待ち)」となっています。
なお、チケット価格の横の「Outbound」にマウスカーソルを合わせると航空会社が表示されます。
このままチケットを取る場合は右の「Book for (価格)」をクリック
すると自動的に空席確認がされ……
最安チケットを販売するチケット会社のサイトにジャンプするので、予約すればOKです。
また、「FareBeacon」をクリックして……
メールアドレスを入力して「Activate!」をクリックすると、チケット価格や価格推移の予想が変わった場合にメールで知らせてもらえます。
航空チケットの価格変化を予想して「買い」か「待ち」かを判断してくれるサービス「FLYR」は、まだ日本の空港を出発地・目的地とするルートは完全にはフォローされていませんが、最安チケットを検索する目的での使い勝手も良いので、とりあえずFLYRでチケットを探して、運良く価格推移の予想がある場合はそれを参考にすればよさそうです。
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