地球全体の気流・気温・海面水温などを地図上にアニメーション表示できる「earth」
風の流れは目で見ることができず、スケールが大きすぎる海流の動きはなおさら感じることができません。しかし地図上に気流や海流をアニメーションで表示する「earth」を使えば、目に見えない地球規模でダイナミックに変化する気流・海流の動きを直感的に理解することができます。
earth :: an animated map of global wind, weather, and ocean conditions
http://earth.nullschool.net/
これがアニメーションマップ「earth」のトップ画面。いきなり現れる地球とその中でうねうねと動く緑色の線に圧倒されますが、とりあえず日本語化することにします。画面左下の「earth」をクリック。
出てくるウィンドウ右下の「日本語」をクリック
「earth」という表記が「地球」に変わっていれば日本語化できています。
あらためて「地球」をクリック
先ほどのウィンドウは、気流や気温などを地図上にアニメーションやカラーグラデーションで表示する設定を行う画面です。
デフォルト設定では、「地上」における「気流」がアニメーションで表示されており、緑色のレイヤーは「風速」を色の濃さで表現しています。
「操作」にある矢印マークをクリックして表示する日時を変更可能。
地上以外にも気圧(hPa)ごとの風の動きを確認できます。1000hPaだとおよそ海抜100メートルを示すとのこと。
さらに地図の図法を変えることも可能。「E」をクリックすると……
「正距円筒図法」に地図が変わります。
「AE」だと「正距方位図法」
「CE」だと「正距円錐図法」
「S」だと「平射図法」。なお、地図上をクリックするとその地点の位置情報と風速などの地図情報が画面左下に表示されます。地図情報を消す場合は「×」をクリックすればOKです。
「レイヤー」の「気温」をクリックすれば……
気温の分布が色で表現されます。赤道付近の気温が高く、内陸部の温度が低いなどの地形学上の傾向がよく分かります。
「可降水量」はこんな感じ。赤道直下が比較的湿潤であるようです。
「体感温度」はこんな感じ。シベリアはグレーなので体感温度は氷点下。
また、気流だけでなく海流も表示できます。「海」をクリック
気流ほどではありませんが海流も場所によっては活発に動いている様子がよく分かります。
「海面水温」をクリックすると……
海面水温が水温に応じてカラー表示されます。水温は、ほとんど緯度によって決まるようです。
アニメーションマップ「earth」は、Global Forecast Systemの気象予報データやOSCARの海流データを基に作られており、地球規模の気流や海流を直感的に理解することができます。センター試験まで1カ月を切りましたが、「地理」科目の受験生にはとても参考になるネットサービスと言えそうです。
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