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ついに次の「Bluetooth 4.2」のスペックが明らかに、より高速化&セキュアになってIPv6もサポート


Bluetoothを通じてワイヤレスで使えるキーボードやヘッドホンは一般的になりつつありますが、Bluetooth規格の開発を監督するBluetooth SIGが、正式に「Bluetooth 4.2」を採用したことを発表しました。Bluetooth 4.0(Bluetooth LE)などの旧規格からどのように進化しているのか、詳しいスペックが公開されています。

Press Releases Detail | Bluetooth Technology Website
http://www.bluetooth.com/Pages/Press-Releases-Detail.aspx?ItemID=220

Bluetooth Now Smarter and Faster to Enable IoT | Bluetooth Technology Website
http://www.bluetooth.com/SiteCollectionDocuments/4-2/bluetooth4-2.aspx#control

◆インターネット接続のフルコントロール


最新バージョンのインターネットプロトコルであるIPv6/6LoWPAN経由でBluetooth Smartデバイスにアクセスできるようになり、2015年初頭からはGeneric Attribute Profile (GATT)属性のBluetooth Smartデバイスから直接インターネットに接続することが可能になる予定です。


Harvard Business Reviewの調べによると、2020年までに280億台を突破すると予想されている「モノのインターネット」が、さらに低電力かつ快適に使えるようになるわけです。

◆高速化&安全性の向上


通信は政府クラスのセキュリティで保護されており、例えばBluetooth Smartデバイスでビーコンを使ったとしても、許可無しに監視や追跡されてしまうことはないとのこと。


スピードについては、Bluetooth Smartのパケットが10倍になったことで、従来の転送速度から2.5倍もの高速化を実現。その結果、送信エラーが少なくなり、省電力接続を可能にしています。


さらに詳細なスペックが記載されたPDFファイルは以下のページから見ることができます。

Specification | Adopted Documents | Bluetooth Technology Special Interest Group
https://www.bluetooth.org/en-us/specification/adopted-specifications

なお、Ars TechnicaがBluetooth SIGの代表から聞いたという情報によると、Bluetooth 4.2のプライバシー機能は各メーカーがファームウェアアップデートによって旧型のBluetoothアダプタでも適用可能になる可能性がありますが、転送速度の高速化やパケット増加については、最新版のハードウェアが必要とされるとのことです。Bluetooth SIGでは旧バージョンのBluetooth規格のアダプタの検証を行う予定ですが、恐らく旧バージョン対応のハードウェアではBluetooth 4.2のスペックを十分に発揮できないようです。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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