「HTTPS(SPDY)」と「HTTP」ではどちらが高速に接続できるか体感できる「HTTP vs HTTPS Test」
by themonnie
PCやスマートフォンでブラウジングをしていると、GoogleのサービスやTwitter・Facebookのタイムラインはわりとサクサクと表示できるのに、それ以外のサイトでは読み込みが遅い気がする、という人がいるかもしれません。これは気のせいではなく、実際に一部のサイトでは通信速度が高速になっているためです。HTTPで接続しているか、HTTPS(SPDY)で接続しているかの違いによるものですが、「HTTP vs HTTPS Test」というサイトでは、これをわかりやすく体感することができます。
HTTP vs HTTPS Test
https://www.httpvshttps.com/
サイトにアクセスすると通信速度が測定されます。この事例だと読み込み時間は1.638秒でした。
続いて、サイト右上の「HTTP」というリンクをクリックします。
先ほどはHTTPS(SPDY)での接続でしたが、今度はHTTPで接続して通信速度の測定を実施中。こちらは目に見えて速度が落ちており……
結果は9.190秒。HTTPSに比べて読み込み時間は461%、つまり4倍以上の時間がかかっています。再び、右上の「HTTPS(SPDY)」をクリックします。
すると1.588秒で、HTTPから83%高速化しました。
こうやって見てみると、高速化した理由は「httpsだから」のように見えますが、実際は「SPDYプロトコルを使っているため」です。SPDY(SPeeDY:スピーディ)というのは、Googleが開発したネットワークプロトコルの1つ。
SPDY - SPDY — Google Developers
https://developers.google.com/speed/spdy/
どういったプロトコルなのかというのはIIJによる解説がよくまとまっています。要するに、Web表示高速化のためのプロトコルで、利用者側は特別な設定をすることなく利用することが可能。むしろ、すでにあちこちのサービスで恩恵にあずかっているはずです。
Web表示の高速化を実現するSPDYとHTTP/2.0の標準化 | 最新の技術・取り組み | IIJ
http://www.iij.ad.jp/company/development/tech/activities/spdy/
SPDY(スピーディと読みます)は、GoogleがWebの表示を高速化するために開発した、新しいプロトコルです。新しいと言っても、今後普及が見込まれるような新技術ではなく、既に実用化され多くの方が日常的に利用しています。
現在ChromeやFirefox、Operaのブラウザを使われている方は、Googleのサービスやtwitterにアクセスしていると、実は全く気付かないうちに、このプロトコルを利用しています。
現在、SPDYをサポートしているブラウザはChrome(10以降)・Firefox(13からデフォルトでSPDY 2有効/15以降 SPDY 3/27以降 SPDY3.1)・Opera(12.10以降)・Internet Explorer 11(Windows 8.1のみ)・Androidブラウザ(3.0以降)・Safari(8以降)。Internet ExplorerだけはWindows 7だと非対応だったりするのでちょっと条件が厳しいものの、メジャーどころはすべて含まれています。
iOSの場合、OSレベルでSafariやUIWebViewによるSPDY利用が可能になっているので、サイトや通信がSPDYに対応していれば、体感速度はよりいっそう向上します。
どういったサイトがSPDYをサポートしているのかは「SPDYCheck.org」で確認可能。よく使うサービスでいうとGoogle・Twitter・Facebook・WordPressなどがサポートしています。
SPDYCheck: Testing Websites for SPDY Support
http://spdycheck.org/
Google Chromeを使っている場合は、SPDY Indicatorという拡張機能を入れることで、サイトがSPDYに対応しているかどうかをすぐに確認可能です。
SPDY indicator - Chrome ウェブストア
https://chrome.google.com/webstore/detail/spdy-indicator/mpbpobfflnpcgagjijhmgnchggcjblin?hl=ja
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