2700円でオープンスポーツカー「スーパーセブン」がレンタルできるタイムズ「Service X」を使ってみました
スーパーセブンのようなオープンカーは、クルマ好きなら一度は乗ってみたい憧れの存在ですが、維持コストや家族を筆頭に周囲から注がれる冷ややかな視線を考えると、おいそれとは手を出せない遠い存在でもあります。そんな憧れの名車に1時間2700円で乗れるサービスがタイムズのレンタルサービス「Service X」です。Service Xでスーパーセブンをレンタルしてオープンライトウェイトスポーツカーを堪能してみました。
Service X | タイムズ カー レンタル 憧れの名車を、愛車にする時間。
http://rental.timescar.jp/x/
JR有楽町駅に到着。改札を出てすぐのマルイの裏側にタイムズステーション有楽町イトシア店の入り口があります。
てくてく歩いて行くと、ガラスに「Times」の文字を発見。
ここが駐車場出入り口。ここからレンタルするスーパーセブンが出てくるというわけです。
さっそく出入り口横の階段を下って……
イトシアの中に入ります。
さらにエスカレーターで地下2階へ。
下った所にタイムズステーション有楽町イトシア店の受付がありました。
受付の横のパーキングには、すでにスーパーセブンが準備されていました。予約していることを伝えて、さっそく車を見せてもらうことに。
これが今回レンタルするウェストフィールド製「スーパーセブン」。スーパーセブンは、ロータスのコーリン・チャップマンが生み出したスポーツカー「ロータス・セブン」が原型。見たまんまオープンカーですが、ライトウェイトスポーツカーなのでレースマシンとしても人気を博しています。
ラジエーターとウィンカーはこの位置。
フロントサスペンションはこんな感じ。
塗装済みのボンネットの中にフォード製のOHC1.6リットルエンジンを搭載。
前輪は185-60の14インチ。
後輪は195-60の14インチ。スーパーセブンのフェンダーはサイクルフェンダーとクラムシェルフェンダーの2種類ありますが、このマシンはサイクルフェンダー仕様です。
フロントガラスには見たこともないくらい短いワイパーが装着されていました。
ドアやピラーはなく、フロントスクリーンのみのフルオープン状態。
車体横にドアが置いてありましたが、オープンカーの爽快感はドアなしの方がはるかに上。
マニュアルトランスミッションは5速。シフトレバー・サイドブレーキレバーはともに長め。
ヘッドライトとおそろいの丸形のサイドミラー。
2人乗りのシート後部には転倒時のヘッドクリアランスを確保するためのロールバー。
リアにはスペアタイヤ。
トランクスペースも一応あります。ただし帆を載せた状態では積めるのはせいぜい小さなカバンくらい。しかし、安全性を考えた場合、スーパーセブンには「荷物を一切持ち込めない」と考えた方が良さそうです。
マフラーはサイド出し。助手席側の乗り降りには注意が必要です。
スーパーセブンの横にはフェアレディZ(S30)。
このS30は1975年式で、もちろんレンタル可能です。
真っ赤なアルファロメオ・スパイダーもレンタルOK。
タイムズ Service Xでは、お目当ての車をレンタルするには事前の電話予約が必要です。週末はたいていフル稼働とのことなので、平日が狙い目。受付で予約していることを伝えて運転免許証とタイムズクラブカードを提示すればOK。
申込書の記入と一緒に求められるのが利用規約への同意。
なお、対人・対物は無制限補償の保険付きですが、車両補償は一切なし。そのため、車体を傷つけた場合には自己負担での賠償となります。
手続きが終わって車体にある傷の確認が済むと、いよいよスーパーセブンに乗り込みます。シートはかなり狭め。初めにシートの位置をセット。
その後でメーターやスイッチ類などマシンに関する簡単なレクチャーを受けます。
なおスーパーセブンにはETCカードが利用できます。
シートの後ろにサービスマニュアルを入れたらいよいよ試乗スタート。
クラッチを切りながらキーをひねってアクセルをふかし気味にしてアイドリングが安定するまで暖機します。
スタートできる準備が整ったら、車列にならんでタイムズの駐車場から外に出ます。
駐車場の坂を上り、外に出て東京の都心をオープンカーで走り出す様子は以下のムービーで確認できます。
タイムズでレンタルできるスーパーセブンで東京都心を疾走してみた - YouTube
パワーステアリングなしですがハンドルは思ったより軽め。しかし、矢印の位置にあるウィンカーボタンの操作が意外と大変。ウィンカーボタンはハンドルを切っても自動的には戻ってくれず、手動でOFFにする必要がありました。そのため、ウィンカーを出すのを忘れたり、出しても消し忘れたりと慣れが必要でした。
異様に低い車高にむき出しのタイヤに爆音のオープンカーということで、当たり前ながら目立ちまくります。タイムズステーション有楽町イトシア店の目と鼻の先にある銀座に迷い込むと、こんな感じで歩行者の視線をビシバシ感じることになります。
スーパーセブンで銀座を走ると当たり前だが目立つ - YouTube
見られるのは当たり前と割り切って、こちらから手を振ると振り返してくれる……かも。
GoProを手持ちで撮影してみるとF1の車載カメラのようなひと味違うムービーが録れました。
2700円でレンタルできるスーパーセブンに乗って銀座から皇居方面へGo! - YouTube
タイムズステーション有楽町イトシア店から車で10分の距離に皇居があります。スーパーセブンを1時間レンタルする場合、絶好のドライブコースは皇居周辺です。
スーパーセブンで皇居周辺を爽快にドライブ - YouTube
渋滞しがちな東京都心ですが、平日午後1時ころは皇居の周りをスイスイ走ることができました。
スーパーセブンをドライブしていて気付いたのは丸形ミラーが見づらいということ。しかしそこはオープンカーのセブンのこと。振り返って目視することも可能。
さらにヘッドライトのクロームメッキで確認するという裏技も発見。ミラーでの後方確認は慣れが必要ですが、オープンカーなので周りの状況が判断し易く、また、ウェストフィールド製のスーパーセブンはそこまでピーキーなマシンではないので、マニュアル車を運転できる人なら問題なくドライブを楽しめそうなクルマでした。
「スーパーセブンならタバコを地面で消せる」という噂は恐らく本当。ちょっと横を向くと、地面はすぐそこにあり、横に並んだトラックはこんな感じで見えます。
楽しいドライブのおかげでレンタル時間の1時間はあっという間。さらに走行前のレクチャー時間を入れれば実質ドライブできる時間はもっと短いはず。東京都心にあるタイムズステーション有楽町イトシア店へ帰る道のりが大渋滞という恐れはなきにしもあらず。そういうことを考えると1時間レンタルではなく2時間レンタルの方が圧倒的にオススメです。
Service Xは一般的なレンタカーと違ってガソリンを満タンにして返却する必要はなし。そのままの状態で帰ってきてOK。走った距離分のガソリンを帰るときに精算するシステムです。ということでタイムズステーション有楽町イトシア店へ帰還。
行きと違ってバーは自動では上がらず。
駐車券はスーパーセブンに乗った状態では届くわけもなし。車から降りて取る必要がありました。
というわけでキーを返却してガソリン代を精算。1時間楽しんでもガソリン代は500円以下でした。
タイムズ「Service X」でレンタルできる車種は、記事作成時点ではスーパーセブン、アルファロメオ・スパイダー、RX-7(FC) カブリオレ、フェアレディZ S30の4種類。2700円で憧れの名車に乗れるので、車好きはもちろん、オープンカーでドライブしたいという人にオススメです。
Service X | タイムズ カー レンタル 憧れの名車を、愛車にする時間。
http://rental.timescar.jp/x/
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