物を落とした時の救済手段をあれこれ搭載して大切なものを紛失しないようにする「PebbleBee」
鍵や財布など大切なものが自分から離れた時にスマートフォンがアラームと振動でお知らせしてくれ、万が一落とした時でもマップ上でどこで落としたかを表示、さらにはクラウドを使い、遠く離れた場所で落としていたとしても通りがかりの見知らぬユーザーの情報を利用して場所を特定してくれるという、落とし物管理デバイス&アプリが「PebbleBee」です。
PebbleBee
http://pebblebee.com/
これがPebbleBee。PebbleBeeには9軸センサーと温度センサーを搭載したモデルもありますが、今回はそれらが非搭載の「Honey」を3つゲット。
これがPebbleBee本体。手のひらで握り込めるくらいの小ささです。
厚さはこのくらい。
重さは約9g。
本体は強化ABS製で、超音波溶着されていて高い防水性能を備えているとのこと。
バッテリーは大体2年間は交換なしで使用できます。
本体が白いPebbleBeeですが、ラバー製のカバーも販売されており、これを付ければどれがどれか一目で判別可能になります。
ということで、カバーをつけてみるとこんな感じ。
カバー付きのPebbleBeeをキーケースに装着してみました。
PebbleBeeはスマートフォンアプリと連動させるタイプのデバイスなので、まずはGoogle PlayもしくはApp Storeからアプリをインストールします。今回はiOSアプリを使用。なお、アプリの使い方はマニュアルにも詳細が記載されています。
アプリを起動すると「PebbleBeeは通知を送信します。よろしいですか?」と聞かれるので「OK」をタップ。
まずはアカウントを作る必要があるので、「Sign Up」をタップします。
氏名とメールアドレス・パスワードを設定したら「Join」をタップ。
ホーム画面上部に書かれた「Hive」はミツバチの巣箱という意味。画面下部には最初、簡単な説明が現れます。
PebbleBeeはBluetoothを搭載しているので、使用を始める前にiPhone本体の「設定」→「Bluetooth」からBluetoothの設定をオンにしておきましょう。
本体側面についているボタンを5秒長押しすると……
「ビー」というアラームが鳴り、デバイスが認識されるわけです。
なお、アプリがユーザー周辺にあるPebbleBeeを検知すると自分の持っているデバイスでなくとも、「Claim(主張する)」というメッセージを表示することがあります。ここで「Claim」をタップすると、PebbleBeeのありかをチェックしたり、アラームを鳴らしたりすることが可能。今回は自分のデバイスなので当然「Claim」をタップ。
1台のPebbleBeeが認識されました。アイコンの右隣にある緑の丸はPebbleBee本体との距離を示しており、このマークが緑だと近くにPebbleBeeがあるということ、黄色だとやや遠い位置に、赤色だとかなり遠い位置にあるということを示します。ここに示される本体との位置が遠くなると、自動的にスマートフォンのアラームが鳴り響くというわけです。アクティブ状態になっているPebbleBeeをタップすると……
こんな感じの画面が表示されます。真ん中に最大45mまでのPebbleBeeとの距離を示す円があり、その上下に機能アイコンが並んでいます。左上からアラーム・LEDライト・アラート設定・位置情報・シェアボタン・紛失モード・プライベートモード・リリースボタン。
まずは複数あるPebbleBeeの名前を識別できるように名前を変更します。
以下のような画面が現れ、アイコン・名前・説明書きを変更可能。
例えば鍵につけているPebbleBeeは、スマートフォンで写真を撮影しアイコンに設定、名前は「01」、説明は「key」にして「Save」をタップ。
複数のPebbleBeeを使っている場合にホーム画面から見ても、何が何かハッキリ分かるようになるわけです。
ということで、実際に音を鳴らしたりLEDライトを光らせたりして消えたPebbleBee付き鍵の場所をつきとめる様子は以下から。
スマホを使ってPebbleBee探し - YouTube
上記とは反対に、PebbleBeeの側面ボタンを使ってスマートフォンを呼び出すことも可能です。
PebbleBeeからスマートフォンを呼び出し - YouTube
アラートの設定はかなり細かく決めることが可能。手元からPebbleBeeが離れた時にiPhone・PebbleBee本体のアラームを鳴らすかどうかの通常設定のほか、「手元から離れたら即座にアラームが鳴る」「やや距離が離れたらアラームが鳴る」「通信ができない距離まで離れたらアラームが鳴る」など、距離の設定や、再び本体との通信圏内に入った時にアラームを鳴らす設定が可能。また、ここで側面のボタンにアラート機能ではなく、カメラのシャッターボタンを振り当てることもできるので、これまでより楽ちんに自撮りができるようになります。
さらに、ここから特定のエリアでアラートをオン/オフにすることもできるので、会議などでPebbleBee付きの鍵を落としてしまいアラートが鳴りひびくという羽目にも陥りません。
位置情報機能では最後に位置情報が記録された場所をマップ上に表示します。手元から離れたのがどこか?というのが丸わかりになるので、アラームにも気づかず落とし物をしたときにはかなり便利。
さらに、ホーム画面の左下にある人型アイコンをタップ。
ここではPebbleBeeシェアする人を追加することが可能。メールアドレス・Facebook・Twitterアカウントから追加は行えますが、今回はメールアドレスをチョイス。
シェアする人のメールアドレスを入力して「OK」をタップ。
すると、画面左端にPebbleBeeのアプリを使っている友人ユーザーが追加されました。
それぞれのPebbleBeeについてシェア機能がついているので、誰とどのPebbleBeeの情報をシェアするのか、ということは個別に設定できるわけです。
試しに2台目のiPhoneにアプリをインストールし、シェアしてみたところ、1台目のアプリがPebbleBeeを認識している間はこんな感じの画面で、PebbleBeeまでの距離を認識できず、アラームなども鳴らせません。
しかし、1台目のiPhoneがPebbleBeeと通信できない距離になると……
PebbleBee本体の近くにある2台目iPhoneが通信をはじめ、アラームやLEDライトなどの操作も可能になります。
いったん2台目がPebbleBeeと接続してしまうと、ユーザー本人の1台目が近くにあっても、2台目がPebbleBeeから離れて通信できなくなるまで1台目で操作はできません。
また「LOST」をオンにすると、PebbleBeeを落としてしまった場合、見知らぬPebbleBeeユーザーが近くを通ると自分に通知が来るように設定できます。その際、位置情報機能から、どこにPebbleBeeがあるかをマップ上で見ることも可能です。
プライベートモードにすると、クラウドに情報をアップデートすることをストップすることができます。このモードにしていると、シェア状態にあるユーザーでもデバイスの情報が見られなくなるとのこと。
またリリースボタンを押すと、他のユーザーが自分のPebbleBeeを自由に操作できる状態になります。
ということで、物をなくした時の救済方法をあれこれ多方面から提案しているアプリとなっており、実際に使っていた場合、電池切れの心配をのぞけばかなり発見する確率が高くなりそうです。なお、Bluetooth Honeyの価格は24.99ドル(約2900円)で、9軸ジャイロセンサーを搭載したBluetooth Hornetは36.99ドル(約4300円)、それに加えて温度センサーを搭載したBluetooth Dragonは41.99ドル(約4900円)となっています。
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