近未来を実感するソニーのメガネ型端末「SmartEyeglass」を使ってみた
ソニーストア大阪では2014年11月1日(土)~11月9日(日)にかけて10周年記念祭が開催されており、予約殺到の「PS4 メタルスライムエディション」の展示や、国内初展示となる「Xperia BIKE コンセプトモデル」などが展示されています。「近未来の楽しい生活」がコンセプトのイベントですが、中でも現実世界に情報を重ねて表示しAR(拡張現実)を実現するメガネ型デバイス「SmartEyeglass」がひときわ未来感を放っていたので、一体どんなことができるのか試してみました。
ソニーストア 大阪 10周年記念祭 楽しい生活 with Sony|ソニーの公式通販サイト ソニーストア(Sony Store)
http://store.sony.jp/store/event/osaka-10th/index.html
Sony Japan | ニュースリリース | 透過式メガネ型端末『SmartEyeglass』を開発 -ソフトウェア開発キット(SDK)を提供開始 -
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201409/14-090/
「SmartEyeglass」の展示コーナーに到着。
これがソニーのメガネ型デバイス「SmartEyeglass」。
フレームのサイドに「SONY」と書かれています。
内側から見たところ。GoogleGlassと違って本体は両端についているので見た目は割とスッキリした印象。CMOSイメージセンサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、照度センサーを搭載しています。
左目にカメラレンズを内蔵しており、カメラ起動時は赤いランプが点灯します。写真だけでなくムービー撮影も可能。
メガネ用ドライバーでメガネのつるを調節することができます。
実際に着けてもらったところ。メガネを通した視界に緑色でテキストや時間・日付・バッテリー残量などが表示されます。アプリによってはワンセグ画質の動画を表示することもできるとのこと。
ちょっと分かりづらいですが、カメラ越しで見るとこんな感じ。まさに「未来」を感じるデバイスで、表示画面を切り替えていけば「カメラ撮影」「Twitterのツイート閲覧」「動画の再生」など、さまざまな機能を実行することが可能。
写真撮影時はこのようにシャッターの枠線が表示されます。GoogleGlassなどは少しディスプレイを通した視界が曇ってしまうとのことですが、ソニー独自のホログラム光学技術により、視野を遮るハーフミラーを使わず、85%の高い透過性を持った厚さ3.0mmの薄型レンズを実現しているため視界はクリア。見えている領域の中で最大30%ほどの情報が緑色のテキストで表示されましたが、前が見えなくなるということはありませんでした。
撮影した写真はNFCやBluetooth通信で、すぐさまスマートフォンに表示されます。顔にかけたメガネで撮影するわけなので、かなりブレやすく感じましたが、画質は問題ないレベルでした。
どのような機能が使えるのかは、以下のデモ映像を見るとわかりやすいです。
ソニーの透過式メガネ型端末「SmartEyeglass」は顔認識で名前を表示する - YouTube
現在地の情報などを表示している様子は以下のムービーから。
ソニーの透過式メガネ型端末「SmartEyeglass」で現在地情報をリアルタイム表示 - YouTube
なお、SmartEyeglassの操作は有線接続のコントローラーを使用します。
コントローラーのへこんだ部分をスライドすると、ディスプレイに表示している情報を「トップ→カメラ撮影」のように切り替えたり、選択肢が出た時に左右を選んだりできます。
「決定」は真ん中辺りをタップ。実用化される時には、音声認識・左右のスライド・タップで操作できるようになるとのこと。
サイドにはカメラの撮影ボタンと、1つ前のページに戻る「BACK」ボタンがあります。
反対側のサイドには「TALK」ボタンとマイクがあり、音声認識機能を起動する時や、電話の着信を受けることができるわけです。将来的には有線ではなく無線でコントローラーを接続できるように開発が進んでいるとのことです。
こっちは充電用のMicro-USBポート。
胸ポケットなどにクリップで挟むことも可能です。
「SmartEyeglass」は開発段階のデバイスで、展示品ではカメラ撮影や音声コントロールができるくらいですが、技術的には顔認識で登録している人の情報をスカウターのように表示したり、現在地からARによる立体的な道案内が可能です。SDK(ソフトウェア開発キット)の提供が開始されており、すでにクックパッドやゼンリンがSmartEyeglassアプリを開発済み。先日行われた大阪マラソンでも走行タイム・順位・移動経路・トイレの混雑状況などをリアルタイム表示するアプリが実験的に使用されたとのことで、製品化が待ち遠しくなる近未来デバイスとなっています。
なお、SmartEyeglassはソニーストア大阪で11月9日(日)まで実際に顔にかけて試すことができます。スタッフの人が詳しく使い方を教えてくれるので、機会があればぜひ試してみて下さい。
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