リアル過ぎて気味が悪い領域に到達した「CG」の人間が圧倒的クオリティ
アクション映画ではスタントマンでも実現不可能な超絶シーンにコンピュータグラフィックス(CG)が使われるのが常識で、最近ではアニメの製作にもCGは活用されています。よりリアルさを追求することで進化してきたCGは、もはや「人間以上に人間らしい動きをする」ということがイヤでも分かるムービーが公開されています。
Chris Jones
http://www.chrisj.com.au/
以下のムービーでは、最先端のCGの圧倒的クオリティをまざまざと見せつけられます。
Ed - YouTube
目を閉じた男性。
うっすらと目を開けました。
一点を見つめると……
左右をキョロキョロ。
画面が次第にズームアウト。
何か違和感がある男性。
よく見ると、胸から下がありません。
驚く男性ですが……
ひょいっと男性を支えていた「腕」が出現。
腕はヒョコヒョコと去って行きました。驚くべき事に、このムービーはすべてCGで作られたものなのです。
CGはハリウッド映画でおなじみの技術ですが、この作品の男性はモデルが存在しない一から作り上げられた仮想の人物。
こんな感じで男性の顔の凹凸はすべてコンピュータで計算されて作成されたもの。
よく見ると、目や耳や口の中などの器官も再現されています。
徐々に肉付けしていくと先ほどの男性になるというわけです。
なお、骨格も計算されていて、人間らしい動きを再現できるようになっています。
ひょこひょこ動いていった腕にも5本の指に骨があります。
さらに「目」だけ取り出したムービーがこれ。
Eye Piece - YouTube
うつろなまなざし。
目の周りのシワや瞳の輝きなど、これがCGとは思えないほどのリアルさです。
しかし、すべてはコンピュータで描かれたCG。
眼球はこんな感じで収められています。
円形のカーソルを動かせば視線も追従。
ぐるりと回る眼球の動きはリアルすぎて気味が悪いほど。
目周りの筋肉の動きもリアル。
すべては計算しつくされたCGです。
極めつけが、「人間以上に人間らしい」しなやかで滑らかな動きをするCGの「手」はこんな感じ。
Hand Test - YouTube
何度も言いますが、これはCG。
手をひらいたときの指のそり具合がリアル過ぎ。
拳を握ったときの血管も生々しいほど。
手のひらを向けて……
指を滑らかに折っていきます。
指をはじく仕草もまさに人間そのもの。
やはりこの手も計算し尽くされて作成されています。
物理的な動きは緻密な計算から生まれているようです。
これらのCGを作ったのはオーストラリアのクリス・ジョーンズ氏。ジョーンズ氏はスウィンバーン工科大学で工業デザインを学んだ後、子ども用絵本のイラストレーターとして活動を始め、現在はアニメやゲームのクリエイターとして活動しているCGアーティストです。
ここまでのクオリティのCGが出てくると、アクションシーンだけでなくすべてのシーンをフルCGで「撮影」する映画が続々と登場するようになりそうです。
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in 動画, アート, Posted by darkhorse_log
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