ソイレントがバージョン1.1にパワーアップ、一体何が変わったのか?
肉や野菜を食べなくとも生きられるという新たな食品が「ソイレント」です。そんなソイレントの初回生産分である「ソイレント 1.0」の出荷が開始されたことが伝えられていましたが、新たに「ソイレント 1.1」にバージョンアップしたことも明らかとなりました。
Soylent : Introducing Soylent 1.1
http://blog.soylent.me/post/98982202087/introducing-soylent-1-1
ソイレントの初回生産分であった「ソイレント 1.0」から、一部を修正した最新版「ソイレント 1.1」がリリースされました。1.1では1.0から2つの変更点が存在するそうで、その結果としてソイレント自身の味が「ニュートラル」なものとなり、消化率もよくなります。
ソイレントには初回生産分の1.0から人工甘味料のスクラロースが使用されていますが、その分量は1.1ではひと袋当たり60mgから30mgに減少します。開発チームはソイレントをなるべく自然に消費者の食生活の中に溶け込ませられるようにと工夫を凝らしてきたとのことですが、ソイレントでは「甘みを付け足すよりも取り去る方が難しい」ということに気づいたそうです。さらに、ソイレント 1.0を注文した消費者からのフィードバックによれば、多くの消費者がソイレントに毎日異なる風味を足している、とのこと。これらを踏まえて開発チームは甘みのもとになっているスクラロースを減らすことを決定。
ソイレントの初回生産分を受け取ったユーザーたちは既にさまざまな風味付けにチャレンジしており、少しでもおいしくソイレントが飲めるようにと試行錯誤を繰り返しています。この風味付けに邪魔なソイレント本来の「甘み」が、バージョン1.1では減少するというわけです。
Continuing the @Soylent flavor experiments. Today: Green Apple. pic.twitter.com/BEcdGsV1cB
— Christian Wheel (@ChristianWheel) 2014, 6月 16
This @NewYorker article had me expecting Bisquick but I think Soylent tastes more like a melted trendy fro-yo flavor: http://t.co/aN9BvQtwFw
— Chesley Andrews (@itschesley) 2014, 7月 22
さらに、ソイレント 1.1では消化酵素のアルファ・ガラクトシターゼやプロテアーゼが加えられます。これも1.0を購入したユーザーたちのフィードバックが元となった改良点。フィードバックを見ると個人個人の消化能力の差が大きく出ていることが判明したそうで、ソイレントの他の利点を崩さずに誰でもより安全に消化できるようにするために、消化酵素を追加したそうです。
1.1から新しく加えられるアルファ・ガラクトシターゼやプロテアーゼは、タンパク質や炭水化物をより小さくより消化しやすく分解してくれるもので、1.1を使った予診テストでは何人かのソイレントユーザーから出ていた消化に関する問題も減少させることに成功した、とのこと。もちろん食品の消化には多くの要素が関わっているわけですが、ソイレント 1.1で追加された消化酵素はソイレントの固形化に向けた第一歩でもあり、ユーザーのフィードバックが今後のソイレントの進化に大きく関わってくる、と開発チームは記しています。
さらに、ソイレント 1.1ではパッケージも進化しており、1.0のパッケージから50%のサイズダウンに成功しているそうです。
オイルボトルのデザインも変更。
ソイレントの主成分が入った袋のジップ部分は、パウダーに強いものに進化。
なお、アメリカのテクノロジー系ニュースサイトArs Technicaでライターを務めるLee Hutchinsonさんはソイレントを非常に気に入ったようで、特にAppleやGoogleなどが行う発表会のライブ更新を行っている際などの栄養補給には最適だとコメントしています。
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