サブウェイの「チキン」の成分は50%が鶏肉で残り大半は大豆であるという調査結果にサブウェイが猛反発

By Ginny

カナダのCBC Newsが、野菜モリモリのサンドイッチが気軽に楽しめる「サブウェイ」で使用されているチキンのDNA検査を行ったところ、チキンの50%は鶏肉ではないことが明らかになりました。

What's in your chicken sandwich? DNA test shows Subway sandwiches could contain just 50% chicken - Business - CBC News
http://www.cbc.ca/news/business/marketplace-chicken-fast-food-1.3993967

What’s in Subway’s chicken? Hint: Maybe only 50% chicken [Updated] | Ars Technica
https://arstechnica.com/science/2017/02/whats-in-subways-chicken-hint-maybe-only-50-chicken/

カナダのCBC Newsがマクドナルド、ウェンディーズティムホートンズA&W、サブウェイという5つの人気ファストフードチェーンで使用されているチキン(調理・加工が済んだ顧客に提供される状態のもの)のDNA検査を行ったところ、他の4つのファストフードで使用されているチキンの成分は「ほとんど鶏肉」であったのに対し、サブウェイで使用されているチキンの成分は鶏肉が約半分ほどしかなかったそうです。なお、CBC NewsがDNA検査を行ったのはサブウェイの「ローストチキン」と「てり焼きチキン」に使用されているチキンで、それぞれ鶏肉成分は53.6%と42.8%、残り大半が大豆だった模様。

この調査結果に対してサブウェイは、「カナダのサブウェイは、CBC Newsが実施したテストの結果の真実性を確認することができません。しかし、我々はCBC Newsが公表した大豆の含有割合に関する主張に疑問を抱いています。我々の使用しているチキンおよびローストチキンの大豆タンパク質含有量は1%以下です。なぜ大豆タンパク質を含めるのかというと、チキンの質感および湿気を安定させるためです。サブウェイで使用されているすべてのチキンは100%白身の鶏肉で、マリネ・オーブンロースト・グリルといった調理を施して提供しています。最近、我々は独自に鶏肉製品の栄養と品質を調べるためのテストを行いましたが、食品品質の基準を十分に満たしていることがわかっています。チキンがすべてのメニューや食材のために設定した高い基準を満たすよう、サプライヤーと再度検討します」という声明を出しています。

By Mike Mozart

CBC Newsが調査した5社・6商品に使用されていたチキンの中には、鶏肉以外に約50種類の成分が存在していたそうです。サンプリングしたチキンは平均16種類の成分を有しており、「鶏肉以外の成分」には食塩やその他の調味料などの他に、防腐剤や増量剤が多く確認されたそうです。

ファストフードで使用されているチキンでみられる共通点のひとつが「多くの塩分(ナトリウム)を含む」ということでした。栄養士のクリスティ・ブリスセット氏は、「豚肉や牛肉ではなくチキンを食べることで『自分は健康的な選択をしている』と思っている人も多いかと思いますが、含有ナトリウム量から見ると、大量のプーティンを食べるのと同じくらいの量のナトリウムがチキンには含まれています」と語っています。実際、ファストフードで使用されているチキンには、調理や加工をしていない鶏肉の7~10倍のナトリウムが含まれているそうです。

By woodleywonderworks

CBC Newsが調査したファストフードの製品名と加工されたチキンにおける鶏肉の割合は以下の通りです。

サブウェイ:ローストチキン(53.6%)
サブウェイ:てり焼きチキン(42.8%)
マクドナルド:カントリーチキン(84.9%)
ウェンディーズ:グリルチキンサンド(88.5%)
A&W:チキングリルデラックス(89.4%)
ティムホートンズ:Chipotle Chicken Grilled Wrap(86.5%)

なお、サブウェイは海外ニュースメディアのArs Technicaに対しても、「我々のチキンは100%白身肉をマリネして調味料で味付けしたものが各店舗に届けられます。我々はCBCの調査結果に強く反対していることを(CBCに)伝えています。(CBCが)信頼できない事実上間違ったデータをどのように作り出したのかはわかりませんが、完全に撤回することを望んでいます。また、お客様のために高品質な食品を生産することが最優先されるべきであることも理解しています。レポートは間違ったものであり、修正する必要があります」という声明を出しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
実はブロイラーの鶏肉の値段は想像以上に高い - GIGAZINE

ベーコンなどの加工肉に発がんリスクが存在するとWHOが発表、すかさず反論の声も挙がる - GIGAZINE

首を切り落とされても18カ月間生存した「首なし鶏マイク」、持ち主のひ孫が当時を語る - GIGAZINE

ビル・ゲイツが貧困撲滅のために「ニワトリ」を寄付する理由とは? - GIGAZINE

in , Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.