タイ人に愛されてやまない象さん写真38枚
街で暴れていたのは象でした。「怒ったゾウ」とでも言いだしそうなくらいにご不満な様子。イライラを抑えられないようで、商店に掲げられていた看板を長い鼻で破壊。一緒にテレビを見ていた安宿の従業員は「怖いねー」と一言。いやいや、そういう問題でしょうか……。この混沌した状況を解決するのは一人の象使い。暴れる象をなだめて、一緒にどこかに消えていきました。日本でいう「警察24時」のような番組の映像でした。
こんにちは、合計で3ヶ月くらいはタイに滞在している自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。今年、6年半ぶりにタイを訪れたのですが、前回と同様に象さんを身近に感じました。
◆2008年
初めてのタイはマレーシアから北上する形で入国。波打った文字が並ぶタイ語に苦労しながらも、タイ人の優しさに助けられ約3000kmを走りました。その時から、街の中で見つける象さんの姿が気になって仕方ありませんでした。タイにおいて象さんは古くから神聖視されいて、その昔には国旗にも描かれていた程です。
黄金に輝く象さん。
人間がバンザイするように、鼻を空へと上げています。
祭壇には子どものおもちゃのように、大小さまざまな象さんが並べられていました。
街を見守っているようだった塔。
ヒンドゥー教の神様とも言われるガネーシャも、タイでは信仰の対象になっています。
象さんに乗った仏様。
宿のロビーに置かれた木彫の象さんが放つ存在感。
噴水となって長い鼻から水を出していたりもします。
「ちょっとだけよ~」と誘うように店の前に置かれていた象さん。
屋台で出てきたコップの図柄にも。
安宿の鍵にも使われています。
それどころか、ベッドのシーツまで象さんの柄だったことも。
世界のコカ・コーラだって、象さんを放ってはおきません。
世界遺産にも登録されているタイ北部のスコータイ遺跡の中にも、象さんの彫刻がありました。
首都バンコクに近いアユタヤも、世界遺産に登録された遺跡のある観光地。ここでは、象さんが観光客を乗せて街中を歩いています。
タイの後は、東南アジアを縦断し香港まで走った後で、日本に一時帰国。その時にタイから送った荷物を確認したのですが、その切手にも象さんのイラストが使われていました。
◆2014年
今年はアイルランドのダブリンから、アラブ首長国連邦のアブダビ経由で、タイのバンコクに到着。合間に1週間のミャンマー旅行をはさみましたが、それでも約1ヶ月はバンコクでのんびりしていたと思います。今回も至るところで象さんの姿を目にしました。
中央分離帯に置かれた、仲睦まじい親子の象さん。
首都バンコクにおける最大の繁華街サイアム・スクエアにある、セントラル・ワールド・プラザという巨大ショッピングモール前の広場でも、丸みを帯びた3匹の象さんを見つけることができます。
植木も象さん。
それだけではなく、お祝いのお花も象さんのアレンジとなっていました。
ドミトリーのあるホステルに飾られた額縁の中にも自然に。
道端を歩いてた時にみつけたカラーコーンにもさりげなく。
工事現場を囲う壁にも、象さんの姿がありました。子どもたちが描いた絵は、あどけなさが伝わってきて、朗らかな気持ちにさせられます。
ツーリスト向けに作られたTシャツのデザインにもなっていました。
女性の方ならネックレスはいかがでしょう?
子ども向けにはガチャガチャでも。
タイのコンビニで圧倒的なシェアを握るセブンイレブンですが、ここにも象さんのイラストがありました。
同じくサイアム・スクエアにある百貨店の伊勢丹でも、ポイントカードに象さんの図柄が使われています。
タイにはモスバーガーも進出しているのですが、飲物を置くコースターにも象さん。
アメリカ系のシティバンクは、普段のロゴも青色なので、象さんの形も違和感を感じません。
タイではどこにでも手に入る「ビア・チャーン」というビールのデザインにもなっています。チャーンはタイ語で象の意味。
瞬間接着剤にも象さんのイラストが多用されていました。力強さの象徴といったところでしょうね。
これだけではなく、レールの上を象さんが追いかけっこする子ども向けのおもちゃがあったり、筋肉のコリをほぐす湿布のパッケージにも象さんが描かれていました。
◆ベスト5
このように象さんでいっぱいのタイの日常ですが、その中でも特に印象が強かった5つをランキングにしてみました。
・5位:漫画
1冊50バーツ(約165円)のタイ版ワンピースの本にも象さんのマーク。少年ジャンプで有名な海賊に似たマークもあったのですが、それとは別に、このマークもありました。
・4位:加湿器
鼻から湯気を出していて、お土産にもしたくなる愛らしい一品。
・3位:薬
湿疹を治してくれるのも、象さんの力といったところでしょうか。
・2位:虚構新聞
嘘ニュースサイトとして日本でもよく知られている虚構新聞ですが、タイで発行されるフリーペーパーDACOにも連載を持っていて、「タイでも脱原発 代替エネルギー模索続く」という記事の中で象さんがネタになっていました。
・1位:エレファントビル
首都バンコクの近郊にそびえ立つ巨大なビルは、象の形をしています。
これほどまでに面白い形をした建築物は、世界でもなかなか見つけることはできないでしょう。
このように、タイ人の生活には象さんが溶け込んでいました。愛されています。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak)
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