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iPad向けにAdobeがIllustratorシリーズをリリース、Adobe Shape CCと連携して思い通りの絵が手早く作り出せるように


AdobeがiPad向けの描画アプリとして、従来提供していた「Adobe Ideas」からベクター描画ツール&機能部分だけに絞った新アプリ「Adobe Illustrator Draw」をリリースしました。これはカンファレンス「Adobe MAX 2014」基調講演の中で発表されたもので、このほかに「Adobe Illustrator Line」「Adobe Shape CC」など、モバイル向けアプリが合計9つリリースされました。

Adobe Takes Creativity Mobile at MAX 2014
http://www.adobe.com/news-room/pressreleases/201410/100614AdobeTakesCreativityMobileatMAX2014.html

Loads of new @CreativeCloud mobile apps, desktop features & more shown on our #AdobeMAX stage that you can get now. pic.twitter.com/rqGkMHx5WD

— Adobe MAX (@adobemax)

iPad向けのお絵かきアプリとしては「Adobe Ideas」があり、デスクトップ向けの「Adobe Illustrator」で利用できるAI形式でファイルを保存することができましたが、今回発表された「Adobe Illustrator Draw」はAdobe Ideasをベクター描画とその関連機能に絞って名前を改めたもの。同時に発表されたAdobe Shape CCと連携して、ぱっと思いついたアイデアをあとでいくらでも加工しやすいベクターベースのイラストにすることが可能です。

Vector design and drawing app | Adobe Illustrator Draw
http://www.adobe.com/products/draw.html


Adobe ShapeとAdobe Illustrator Drawを連携利用している様子はこんな感じ。

Working with Adobe Shape & Adobe Illustrator Draw - YouTube


登場したのはバイスプレジデントのスコット・ベルスキー氏(左)とデザイナーのジェフ・ドード氏(右)。ドード氏が持っているのはAdobe Inkです。


まずはiPhoneでAdobe Shapeを起動し、カメラを取り込みたいものに向けます。このとき、スライダーを動かすことで輪郭をどれぐらい抽出するかというバランスの調整ができます。


今回は「Adobe MAX 2014」のロゴを取り込みます。


撮影するとこんな感じで取り込みが完了。ロゴとは無関係な部分も取り込んでしまっているので、Shape上でタッチして選択を解除していきます。


薄緑色の部分が取り込まれる部分、指でなぞって白く変わった部分は取り込まれない部分。


これでロゴだけになったので名前をつけて保存します。普通に撮影した写真はラスターイメージ(ビットマップ画像)なので大きく拡大すると並んでいるドットが見えますが、Shapeはベクターイメージに変換して保存するので、拡大しても崩れません。


保存した画像はIllustratorやPhotoshopでも扱える形式でCreative Cloud ライブラリに保存されるので、この時点で今使っているiPhone以外でも編集・利用が可能。


スコット氏から「このメガネでもできる?」と聞かれて、メガネの取り込みをするドード氏。


こんな感じでバッチリです。


続いてはiPadのIllustrator Drawへ。Adobe Inkでスッと線が描けます。


雲形定規を使って曲線を続けざまに描くこともできますが、今回のメインはここではありません。


ライブラリから先ほど取り込んだAdobe MAXのロゴを選択。


大きさを調整して貼り付けます。


続いては少し小さめにして傾きを変え……


色も紫色に変更。


トンとタップすればこの通り。思った通りにサクサクと作業ができます。


さらに作業の場はMacBookへ移動。ここでもライブラリからぱっと画像を取り出せます。


ベースとなる看板に合わせてサイズと傾きを調整すれば、まるで最初からロゴ入りの看板だったかのように。


今回発表されたモバイル向けの9つのアプリを活用すれば、今まで以上にお絵かきやデザインが捗りそうです。Illustrator DrawとShape以外の7つは以下のような感じです。。

精密な描画や設計向きアプリ「Illustrator Line


iPadで自然にお絵かきができる「Adobe Photoshop Sketch


画像編集アプリ「Adobe Photoshop Mix


映像編集用アプリ「Adobe Premiere Clip


Lightroom mobile


PhotoshopとIllustratorで使えるブラシ集「Adobe Brush CC


カラーパレットジェネレーター「Adobe Color CC

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in ソフトウェア,   動画, Posted by logc_nt

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