あのオープンソースハードウェア「Arduino」が3Dプリンター市場に参戦
人気のオープンソースハードウェア「Arduino」を作るArduinoチームが、低価格3Dプリンターの製造・販売に乗り出すことが明らかになりました。
Arduino Blog » Blog Archive » Arduino MATERIA 101: simplifying access to the world of 3D printing
http://blog.arduino.cc/2014/09/30/arduino-materia-101/
Arduino to sell 3D printer—$800 in kit form or $1,000 pre-assembled | Ars Technica
http://arstechnica.com/information-technology/2014/09/arduino-to-sell-3d-printer-800-in-kit-form-or-1000-pre-assembled/
ArduinoチームはイタリアのスタートアップSharebotとタッグを組んで1000ドル(約11万円)の低価格3Dプリンターを販売する予定であると発表しました。
これがArduinoのツイートで紹介された3Dプリンター「Materia 101」
@mbanzi shows live on tv the preview of Arduino Materia 101 - the 3d printer to be presented at @MakerFaireRome pic.twitter.com/31jBr99NuF
— Arduino (@arduino) 2014, 9月 27
Materia 101は「Arduino Mega 2560」を搭載した3Dプリンターで、ハードウェアドキュメントがオープンソースとして公開されるのは他のArduino製品と同様です。
Materia 101は熱溶解樹脂積層法を採用しており、大きさ310mm×330mm×350mmで重さは10kg。プリント範囲は140mm×100mm×100mmでX軸・Y軸方向の分解能は0.06mm、Z軸方向の分解能は0.0025mm。フィラメントは1.75mmのPLAを使用しており消費電力は65W。価格は組立済み完成品が1000ドル(約11万円)、組み立てキット状態なら800ドル(約8万8000円)未満になる予定です。
格安3Dプリンターでは「頭脳」としてArduinoを採用している例が多いことを考えれば、本家Arduinoチームが3Dプリンターを製造するのは特別驚くべきことではないと言えます。ArduinoチームはMateria 101でも「オープンソース」という姿勢を貫くとのことなので、このモデルをきっかけに、より高性能な3Dプリンターやより低価格の3Dプリンターが世界中で生み出されることが期待されます。
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