Yahoo!がついに「ディレクトリ検索」の終了を発表


Yahoo!がこれまでサービス提供を続けていた「Yahoo! ディレクトリ」を2014年12月31日をもって終了することを発表しました。インターネットが爆発的に普及し始めたころはネットサーフィンの重要なツールとして広く使われていたディレクトリ検索ですが、その役目は全世界的に終わりつつあるようです。

Progress Report: Continued Product Focus | Yahoo
http://yahoo.tumblr.com/post/98474044364/progress-report-continued-product-focus

検索することを「ググる」と表現して通じるほどに今はGoogle検索が普及しています。しかし、クローラーを使ってネット上のページを探索してインデックスを作り、検索ワードを入れるだけで目当てのページを探し当てることができるロボット型検索エンジンが使い物になる前は、検索エンジンにサイト運営者やサービス提供者が情報を登録するなどして作られたインデックスからサイトを探すディレクトリ型検索が主流でした。その代表だったのがYahoo!です。

Yahoo!の原型は、スタンフォード大学の学生だったジェリー・ヤン氏とデビッド・ファイロ氏が1994年に開発した「Jerry and David's Guide to the World Wide Web(ジェリーとデビッドのWWWへのガイド)」と呼ばれるリンク集のようなものでしたが、そこに商機を見いだしたベンチャーキャピタルなどから資金とノウハウを得た二人はYahoo!社を設立し、サービスを一般に公開。そこから約10年にわたり、Yahoo!は検索エンジンサービスをもとにポータルサイトとしての地位を築きました。

Internet ArchiveのWayback Machineに保存されている1996年11月20日のYahoo!のトップページはこんな感じ。「芸術と人文」や「ビジネスと経済」、「コンピューターとインターネット」などのカテゴリ(ディレクトリ)が表示されているのがわかります。なお、画像とリンク先はわかりやすくするためにYahoo! Japanのものを使用しています。


カテゴリをクリックすると、その中に含まれるサブカテゴリがどんどんと表示され、最終的に登録されたサイトへのリンクが掲載されるというもの。Googleのようなロボット型検索や2ちゃんねるなどの情報源が乏しい時代のネットでの検索といえば、このようにカテゴリをたどって行くのが主な検索方法でした。「Yahoo!に登録されているサイト」というだけで大きなステータスになるほどでしたが、一方で、目当ての情報を見つけるためにはYahoo!で見つけたサイトからさらにリンクをいくつもたどらなければならないこともありました。


ネット上の情報量が爆発的に増加していくのと時を同じくして強力な検索エンジンを搭載したGoogleが現れたこともあり、隆盛を誇ったYahoo!のディレクトリ検索はしぼんでいきました。近年、Yahoo!は海外の国でどんどんディレクトリ検索の提供をやめていっており、アメリカが最後まで残っている状態でした。

ちなみに、今回の発表はアメリカに本社を置く「Yahoo!」のもの。「Yahoo! JAPAN」を運営するヤフー株式会社はYahoo!とソフトバンクによる合弁会社で、海外のYahoo!とは独立した運営が行われているため、日本版のYahoo! ディレクトリにあたる「Yahoo!カテゴリ」は今回の件の影響を受けることなくサービスが継続されることになっています。

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