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Googleが激安1万円台スマホ「Android One」を2014年9月発売へ


Googleが主に新興市場をターゲットに開発を進めてきた売価1万円程度という激安スマートフォン「Android One」が、9月にインドで発売されることが明らかになりました。

Android One set for India debut in September; Micromax, Karbonn ready to launch smartphones - The Economic Times
http://economictimes.indiatimes.com/tech/hardware/android-one-set-for-india-debut-in-september-micromax-karbonn-ready-to-launch-smartphones/articleshow/40876824.cms


Report: First Android One devices hit India next month for $115-$165 | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2014/08/report-first-android-one-devices-hit-india-next-month-for-115-165/

Googleは日本時間の2014年6月26日に開催した「Google I/O 2014」の場で、「ハイクオリティで低価格なスマートフォン」をインドをはじめとする新興国向けに開発することを発表しており、今回はそれが実際にスタートすることが明らかになったもの。端末の価格は当初ターゲットにしていた「100ドル以下(約1万円以下)」を少しオーバーしてしまっているようで、現地での販売価格は7000ルピー(約1万2000円)から1万ルピー(約1万7000円)程度になるとみられています。

実際のデバイスはまだ明らかにされていませんが、4.3~4.5インチディスプレイを搭載した端末にはクアッドコアプロセッサー、1GB RAM、5メガピクセルのカメラが搭載され、OSは最新版となるKitKat 4.4.4が採用されるとみられています。また、本体にはSIMカードを2枚挿せるデュアルスロットや外部SDカードスロットが設けられ、FMラジオを聴くことも可能になっている様子。デバイスの生産には、インドのメーカーであるMicromaxKarbonn、そしてSpiceが担当するとされています。


また、OSは2014年10月に登場するとみられるAndroid Lへのアップグレードも可能とのことで、ユーザーに低価格でAndroid端末を提供し、囲い込みを狙うものとなっています。

インドは約10億人という人口を抱える国であり、Googleにとってインドという選択は理にかなったものと言えそうです。今や世界最大の市場は中国ですが、さまざまな理由をもとにGoogleではあまり中国には力をいれておらず。第2の市場であるアメリカではすでに好調。これに次ぐ第三の市場としてインドに狙いを定めたGoogleの戦略は自然の流れといえるものです。さらに、インドのスマートフォン市場は、2014年第1四半期には世界で最大の伸びを見せており、これはインド国内のスマートフォン利用率が10%にしか満たない市場であることを考えると驚異的な数字。10億人を超えるインドでスマートフォンが伸びる余地はとてつもなく広いと考えられます。


そんなインドの一風景を収めているのが以下の記事。電車のチケットを買うために激しい争いが繰り広げられている光景を垣間見ることができます。

チケットを買う、ただそのために壮絶な死闘を繰り広げるインドの駅 - GIGAZINE


Googleでは10億ルピー(約17億円)の予算をかけて広告宣伝を進めていく予定。まずはインドをテストケースとし、状況によっては他の国へも広げていくことになっています。世界のマーケットシェアの分析を行うIDCによると、Androidの全世界シェアは85%と、iPhoneの12%、Windows Phoneの2.5%を大きく引き離している状況。今後の見通しについてIDCは「さらにAndroid Oneのような低価格機へのニーズが高まり、スマートフォン全体で占めている59%からさらにシェアは増えて行くものと考えられる」と語っています。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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