チケットを買う、ただそのために壮絶な死闘を繰り広げるインドの駅


インド人の列車の乗り方がユニークなことは有名ですが、色粉や色水をかけまくって全てがカラフルに染まるホーリー祭を取材しにインドを訪れた際、列車に乗る前、チケットを買う段階からすでに色んな意味で大変なことを知ることになりました。

チケット売り場の壮絶な闘いは以下のムービーから見ることができます。

インドの列車のチケット売り場がカオス - YouTube


これはインドの首都・ニューデリーの駅。


チケット売り場には「CURRENT RESERVATION」「ASSISTANCE」「PLAT FORM TICKET」といった文字が掲げてあります


チケットオフィスはガラスで区切られています。


ENQUIRY(問い合わせ窓口)やASSISTANCE(アシスタント窓口)の前には鉄パイプで列が区切ってあります。


駅だけではなく動物園のチケット売り場でも鉄パイプの仕切りがあったのですが、実はこの仕切りがものすごく重要であると人が増えた時の駅を体験するとよく分かります。

場所は変わって、以下はデリーよりも北にあるマトゥラーという町の駅。人がみんなピンク色なのは色水や色粉をぶっかけまくって春を祝うホーリー祭直後のためです。


先ほどのデリーとは違ってチケット売り場に人がたくさん。マトゥラーではガラスではなく、金網でオフィスが区切られていました。


チケット売り場には通常の列の他に「老人専用の列」「女性専用の列」があり、現地の人に「女性専用の列は早くチケットが買えるよ」と聞いたので、並んでみたら……


見知らぬ女性から肩に手を置かれ、やけにピッタリとくっつかれてサンドイッチ状態に。「インドの人の体温ってすごく高いんだな……」とチケットを買わなければ知らなかったであろう事実を知りました。


なぜこんなにピッタリくっつかねばならないのか?というと、仕切りのない列では、チケットを買っているだけとは思えないほどの死闘が繰り広げられるからでした。

インドの列車のチケット売り場がカオス - YouTube


列の前方は後方よりもさらに圧縮されています。


しかし激しい横入りによって金網の前では列がすでに崩壊しており、無秩序に人が群がった状態。


言い争いも繰り広げられています。


金網の前にいる青いサリーを着た女性が横入りをしていたようで、列を作っている女性に注意されています。


「ちゃんと後ろに並びなさい」と指摘。


しかし、青いサリーの女性は華麗にスルーして窓口の方へ。


ついにはサリーを引っ張られますが、横入りをしている女性に応じる様子は全くなし。


実際に列に並んでみたところ、窓口の手前の圧縮率はすさまじく、両足で踏ん張っていないと簡単に群れからはじき出されそうでした。「では横入りすれば早くチケットが買えるのか?」と言えば、そういうわけではなく、チケットオフィスの人は「君は横入りしていたからダメ」とチケットを売らなかったり、あまりの状況にチケットを売る気をなくしてしまい、同僚とおしゃべりを始めたり売り場から立ち去ってしまうという状況で、きちんと列を作った方が早く買えることは間違いないのですが、インドでは男性が女性の体を強く引っ張ったりできないため、止める人がいなくなった女性の列だけがカオスになってしまっているというわけです。

チケット売り場は壮絶でしたが、ホームに入ってしまえば穏やかな雰囲気。


スタンドで飲み物や食べ物を購入することもできます。


日本ではあまり見かけませんが、地べたに敷いた布の上に座ってピクニックのようにまったりしている人も結構います。


駅によっては食事のできる休憩スペースもあります。


中の様子はこんな感じ。


お菓子やジュース、軽食なども売っています。


これがメニュー。


30ルピー(約50円)で買えるカレー。


「Cutlets(カツレツ)」とされていますが、ベジタリアン用なので肉なしで、コロッケのような感じでした。


スイートチリソースにつけて食べます。2ピースで25ルピー(約40円)


列車の中もまったり。インドの列車には8つの等級がありますが、これはエアコンつき3等ベンチシートクラス(AC3)の様子。


3人用のベンチが向かい合っています。


壁を見てみると……


さすがテクノロジーの国というべきか、携帯電話ポーチがぶら下がっていました。


コンセントもあるので、ポーチに携帯電話を入れつつ充電可能というわけです。


天井には扇風機。


毛布もあるので、寒くなった時でも大丈夫。


トイレは和式と洋式の2種類があります。


和式はこんな感じ。なお、インドではトイレの後で紙を使わないため、トイレットペーパーは常備されていません。


チケットを購入する時は大変でしたが、列車の旅はインドの人々の生活に触れることができるのでオススメ。インド首都のニューデリーの場合、スムーズにチケットが予約できる外国人用窓口もあるので、そちらを使っても便利です。

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