800個のジャガイモとリンゴでスマートフォンをワイヤレス充電するとこうなる
スマートフォンで最も不満なことの一つがバッテリーの持ちの悪さであり、外出時にモバイルバッテリーが手放せないという人も結構います。しかし、モバイルバッテリーを忘れても、ジャガイモとリンゴを使えばスマートフォンを充電できるようです。
Nokia Lumia 930 organic wireless charging experiment - YouTube
亜鉛メッキの施されたクギに銅製のワイヤーを巻き付けている男性。
カレブ・チャーランドさんは自然科学を題材にした作品を手がけるアーティストです。
例えばこれは、オレンジを使って発電し、果肉自体を発光させる作品。
ジャガイモにワイヤーを差し込むと……
電流が流れます。
壁一面から飛び出るクギ・銅線にジャガイモとリンゴを差し込むチャーランドさん。
なんとジャガイモとリンゴを使ってスマートフォンを充電する模様。
早朝、ロンドンのウェストフィールド・ショッピングセンター前に設置されたのは先ほどの壁。
リンゴとジャガイモを壁から出るクギと銅線に差し込み壁一面に貼り付けました。
不思議な光景に、通りがかった人たちも興味津々。
チャーランドさんが壁から出る白いワイヤレスチャージャーにケーブルを接続すると……
インジケーターランプが点灯し電力が供給されました。
ワイヤレスチャージャーにMicrosoftのスマートフォン・Lumia 930を載せると……
無事、ワイヤレス給電に成功。
「ジャガイモとリンゴでどうして電気が起こせるの?」と不思議そうな少年。
高さ2.5メートル、横幅6メートルの「世界一巨大な手作り自然素材の電池」に人々は驚きを隠せません。
野菜や果物に含まれるリン酸が天然電解質として銅・亜鉛間に電子を運ぶ役割をすることで「電池」として機能しています。
なお、この800個のジャガイモとリンゴを使ってLumia 930のワイヤレス充電を行うデモンストレーションは、アーティストのチャーランドさんとMicrosoftのコラボレーションによって生まれた試みです。
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