国産のコーヒー豆を栽培する「ヒロ・コーヒー・ファーム」に行ってきました
コーヒー豆はコーヒーベルトと呼ばれる赤道をはさみ北緯25度・南緯25度の付近で育てることが可能で、日本でも沖縄県や小笠原諸島で生産量が少ないながらも栽培が行われています。沖縄にある「ヒロ・コーヒー・ファーム」はコーヒーの木を間近で見たり、食事ができるスポットになっています。残念ながら2012年の台風の影響のため、コーヒーの木を再生中なので国産のコーヒーを飲むことができませんが、コーヒー豆の木を見たかったのでヒロ・コーヒー・ファームに行ってきました。
場所は「沖縄県国頭郡東村字高江85-25」で県道70号国頭東線沿いにあり、近くには沖縄やんばる海水揚水発電所があります。
県道70号国頭東線を走っていると、「HIRO COFFEE FARM」と書かれた看板を発見。
かなり派手に文字が書かれています。
車で敷地内に入ると、ピンク色の派手な建物を発見。
ちょっと日本では見ないような色使いのセンスです。
お店の建物の横にある木の木陰では……
鶏が涼んでいました。
白い鳥や茶色い鶏がいるようです。
ヒロ・コーヒー・ファームは店内での飲食だけでなくテイクアウトも可能。
ボードにメニューが描かれています。
2012年の台風の影響で、農園のコーヒー豆の木を再生中で、現在国産のコーヒー豆は提供ができませんが、国産のものに近いコーヒー豆を使っているそうです。
店内は黄色を基調として、青や赤が使われたコロンビアの国旗っぽい色の内装。
コーヒーカップなども飾り付けられています。
アメリカっぽい内装もちらほら。
レジにてメニューを注文します。
今回は「アイスコーヒーS(税込400円)」・「ドイツパンのコーヒーボイルドソーセージドッグ(単品税込450円)」・「放し飼いコッコのコーヒープリン(単品税込450円)」を注文。ドリンクと一緒に食事やデザートを頼むと50円引きになります。店内で食べてもテイクアウトで注文しても価格やメニューは基本的に一緒なようです。
日本ではなかなか売っていないようなお菓子も購入可能です。
コーヒーや食事ができるまで、コーヒー茶葉のお茶を飲んで待つことに。
色はやや黄色く、レモングラスの香りが感じられます。コーヒーの味はほとんど感じられませんでした。
しばらくすると注文した3品が到着。
アイスコーヒーはかなり深めに煎った豆を使用しており、豆はブラジルの豆をパルプドナチュラル加工し、自家焙煎したもの。
豆がスターバックスのローストよりも深く煎られており、濃度も濃く苦めで、いかにも夏に飲むアイスコーヒーらしい仕上がりになっています。
ドイツパンのコーヒーボイルドソーセージドッグは、沖縄に移住したドイツ人が作ったドイツパンを使用したこだわりの一品。
ソーセージがコーヒーで煮られているので、少し皮が黒ずんでいます。
ソーセージから微かにコーヒーの味が感じられ、プレッツェルのような食感のパンとの相性もグッド。ピクルスの酸味・マスタードの辛味やケチャップの味だけでなく、フライドオニオンの旨味や甘味が良く合っていました。
放し飼いコッコのコーヒープリンは、お店の前にいた鶏の卵を使ったコーヒープリン。
飾り付けられている花はレンファーレで、コーヒーの葉っぱも置かれています。
食事に合うように、コーヒーの味はそこまで強くはないものの、甘さが控えめ。卵を使っているので、もっちりとした食感でした。
食事を終え、お店の人に農園へ案内してもらいます。
店の裏には、2012年の台風で破壊された農園の鉄パイプがまとめられていました。
中にはぐにゃっと曲がってしまっている鉄パイプもあり、当時の台風がいかに強烈だったかを垣間見ることができます。
コーヒー農園は崖の下にありますが、土などに影響を及ぼしてしまうので近くで見ることはできません。日が直接当たらないように黒いネットが張られていました。
間近で見学できるのは、お店の横にあるこのエリア。訪れた日は、台風や日差しからコーヒーの木を守るために、鉄のパイプの植え付け作業が行われていました。
コーヒーの木があるエリアに近づいて見てみると植えたばかりの小さな木や……
植えてから2~3年たった木。
5~6年たった木がありました。
コーヒーの木は直射日光に弱いので、若い木は大きな木の下に置かれていました。
5~6年たったコーヒーの木を見ると……
散りかけている白いコーヒーの花や……
緑色のコーヒーチェリーを発見。夏は収穫時期ではなく、豆が赤くなる冬頃が収穫シーズンです。
たくさんコーヒーチェリーが付いている木もありました。
ヒロ・コーヒー・ファームは4月~9月は10時から19時まで、10月から3月までは10時~18時までの営業で、火曜と水曜が定休日。国産のコーヒー豆が飲めるようになるのは数年先で、海外産の豆とブレンドしたものが提供される予定のようです。
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