驚異的な安定性と直感的な操作性を実現したクアッドコプター「Phantom 2」初フライトレビュー

ナイアガラの滝を空撮したり、溶岩の流れる活火山を激撮したりと、アクションカメラを搭載することで人間が従来不可能だった撮影さえも簡単に実現できるのがDJIのクアッドコプター「Phantom 2」です。安定性と操縦性に優れ、プロのカメラマンにも絶大な人気を誇るPhantom 2の性能がいかほどか確認するべく実際に飛行させてみました。
Phantom 2 - The Spirit Of Flight | DJI
http://www.dji.com/product/phantom-2
◆開封&外観チェック
GIGAZINE編集部に「Phantom 2」がやってきました。

さっそく開封。

こんな感じで紙テープで梱包がばらけないようにしっかりと固定されています。

紙テープをピリピリ。

黒い紙ケースと専用工具がパッケージの外側に付属していました。

茶色のパッケージを開封すると中からPhanotom 2本体がドドーンと登場。写真右側に移っているのはプロポ(操縦機)です。

黒い紙ケースには取り扱い説明書・保証書・3色の蛍光ステッカーが入っていました。

なお、説明書はばっちり日本語です。

これがPhanotom 2。プロペラが4枚のクアッドコプターです。

手で持つとずっしりとした重みを感じ、AR Drone2よりもプラスチック製の筐体が頑丈そうで頼もしい限り。ただし、Phantom 2は1030gという重量なので、これで飛行できるのか、墜落すればバッキバキに破損するのではないかという一抹の不安がよぎります。

プロペラを装着するモーターには紙シールが取り付けられています。

本体後方にあるのがバッテリー。インジケータランプとLEDで点灯する電源ボタンが完備。

本体に開けられたスリット。

裏側はこんな感じ。カメラ(別売り)と接続するビデオケーブルがテープで留められています。

ランディングギアには緩衝用の黒いスポンジ。

ランディングギアの内側を這うように伝っているのはプロポからの信号を受け取るアンテナ線。

プロペラの下。4つの特殊ネジでしっかりとモーター・ローターが取り付けられています。ロッド(腕)の下には赤く点灯する機首方位指示ランプもあります。

本体前方にはMicro-USB端子。これはUSBケーブルとPCやMacを接続するためのもの。


◆飛行の準備
付属の白い箱を取り出して……

パカリと開封。

中には充電用のアダプターとUSBケーブルが入っていました。

それでは飛行準備にとりかかります。まず最初に行うのはバッテリーの充電。説明シールを外して……

上下から指ではさみ込み、後方へガバっとバッテリーを引き抜きます。

バッテリーは5300mAh。

次に充電器のコネクタの……

フタを外します。

コネクタの金属端子をバッテリーに取り付ければOK。


バッテリーのインジケータランプは1本で25%を示しています。インジケータランプが消灯すれば充電完了。バッテリーが空の状態から1時間ほどで充電は完了します。

続いてプロポの準備。

左が機体の方向変更に使うヨースティックで、右が高度変更に使うスロットルスティック。紙テープに簡単な操作方法が書かれているので、読み終わったらピリピリと取り外します。

プロポはおよそ530グラムと非常に軽量。

表面下部に電源スイッチ。

スティックの先端はギザギザのついたアルミ素材。

左のヨースティック・右のスロットルスティックは、ともに上下……

左右の4チャンネルに入力できます。

プロポ表面上部には左にスイッチS2。

右にスイッチS1があり、これらのスイッチを使ってキャリブレーションを行ったりモードを切り替えたりします。

プロポの上部には通信用のアンテナ。

裏面はこんな感じ。

プロポには単3型電池4本が必要です。

電池を投入後、電源スイッチをONにすると赤色のランプが点灯しました。

バッテリーを充電している間に、Phantom 2本体の準備を進めます。まず、本体前方の2つのロッドに蛍光ステッカーを貼り付けます。これで視認性と操縦性がアップ。

さらに箱からプロペラ(予備用を含めて8枚)を取り出します。なお、写真右の専用工具は使わなくてもプロペラは取り付け可能です。

モーターの軸には写真の様な黒い穴ありのものと穴なしのものの2種類があるので、穴ありのものには黒いマークのあるプロペラを、穴なしのものには銀色のマークのあるプロペラを取り付けます。

なお、銀色のプロペラは時計回しで装着できますが、黒いプロペラは反時計回しで取り付ける逆ネジなので、プロペラを誤って取り付けることはできないので安心です。

◆コンパスキャリブレーション
Phantom 2には傾きセンサーに加えてGPSモジュールが備わっており、安定した飛行が可能となっています。そのため、初めて飛行する場合には「コンパスキャリブレーション」と呼ばれるセッティング作業が必要とのこと。
コンパスキャリブレーションの様子は以下のムービーで確認できます。
DJI Phantom 2のコンパスキャリブレーション - YouTube
◆飛ばしてみた
コンパスキャリブレーションが完了したので、さっそく初フライトに。

電源は、必ずプロポ→Phantom 2の順で投入するということに注意。

GPSを受信するとLED航空ランプが緑色に点灯します。これでフライトの準備は整いました。

プロポのスティックを両方とも下方向に下げてから内側に入れるように入力すると、プロペラが回転し始めます。

スロットルスティックを上方向に入力すると機体はゆっくりと上昇を開始。

Phantom 2はとにかく挙動が安定しており、5分ほど飛行するだけで操縦方法について体感で理解可能で、意図通りのフライトができるようになりました。
Phantom 2がどれほど安定した飛行が可能かは、以下のムービーでよく分かります。
DJIのクアッドコプター「PHANTOM 2」を飛ばしてみた - YouTube
Phantom 2はジンバルを装着することでGoProなどのアクションカメラを装着して空撮することも可能。飛行時間も公称25分で、実際に試したところ30分近く飛行させることができ、これだけの長時間飛行が可能であれば撮影の幅も大いに広がりそう。

なお、Phantom 2は、Amazonで7万5000円(税込、送料無料)となっています。
Amazon.co.jp: DJI JAPAN直販 【新商品】新型Phantom 2(H3-3D対応): おもちゃ
http://www.amazon.co.jp/dp/B00I45TLVM

・つづき
クアッドコプターPhantom 2にジンバルH3-3Dを装着、GoPro HERO3で空撮してみました - GIGAZINE

・関連記事
空撮映像をスマホによる操縦で簡単に撮れる新型ドローン「Bebop Drone」 - GIGAZINE
ドローンを使って噴火する活火山に接近して激写したムービー - GIGAZINE
マルチコプターを自由自在に動かしてナイアガラの滝を空撮するとこう見える - GIGAZINE
誰でも簡単にHDムービーが空撮できてiPhone/iPadがコントローラーになる「AR Drone 2」で太陽の塔を撮影してみた - GIGAZINE
スマホ操縦可能なクアッドコプター「AR Drone 2.0」が墜落してロッドが折れたので、さくっと修理してみました - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in レビュー, ハードウェア, 動画, Posted by darkhorse_log
You can read the machine translated English article Quad copter "Phantom 2" first flight rev….