スマホで自由自在に操作できムービー撮影・ヘッドアップディスプレイ連携なども可能な新型ドローン「Bebop Drone」の威力がわかる公式ムービーまとめ
4つのプロペラ(ローター)を持ち、スマートフォンやタブレットを使って簡単に操縦できるドローン「AR Drone 2」の開発メーカーであるParrotは、新型機として空撮映像をスマホによる操縦で簡単に撮れる新型ドローン「Bebop Drone」の発売を発表していたのですが、メーカーのサイトでは新たに詳細な情報が公開されました。
Parrot Bebop Drone. Lightweight yet robust quadricopter - 14 megapixel Full HD 1080p Fisheye Camera - Skycontroller - 3-axes image stabilization
http://www.parrot.com/usa/products/bebop-drone/
Bebop Droneが実際に飛んでいる様子やさまざまな機能などは以下のムービーから確認することも可能です。
Parrot Bebop Drone - Official video - YouTube
Parrot Skycontroller: fly further and higher with Bebop Drone - YouTube
片手で楽々と持てるほどコンパクトな形状のBebop Drone。機体サイズは28×32cmと、AR Drone 2の45×45cmに比べて一回り以上小さく感じさせるサイズとなっています。機体の向きを把握しやすいように、機体前部のプロペラは赤く着色されています。
保護用ガードの「ハル」を取り付けた状態でも33×38cmとコンパクトに収まります。
機体重量は380グラム、ハル付きでも400グラムと非常に軽く仕上がっています。
その小さなボディに搭載される14メガピクセルカメラは1080pのフルHD画質での撮影が可能。魚眼レンズが装着され、周囲180度の映像を記録することができます。
また、カメラは3軸イメージ安定装置の働きによって揺れの少ない映像を撮影可能。
通信用のアンテナは、複数のアンテナを用いて安定した通信を可能にするMIMOが搭載されています。また、カメラ部と本体はラバー製のマウントによるフローティング構造となっており、ローターの振動を軽減する設計が採用されています。
ムービーの記録用に、本体には8GBのフラッシュメモリを搭載。
もちろんGPSユニットを搭載して、ポイント指定による自動飛行も可能になっています。
コントロール用のシグナルは基本ユニットでは300メートル、拡張キットを搭載すると最大で2kmの距離まで広げることが可能になっています。
FPV(一人称ビュー)の映像をサポートしているので……
没入型ヘッドアップディスプレイ「Oculus Rift」にも対応。
また、Oculus Riftなどのヘッドアップディスプレイを装着した頭の動きを感知し、カメラの角度を自動で動かす機能も搭載されています。
14メガピクセル・1080pフルHDカメラには魚眼レンズが装着されて機体前方180度の映像を撮ることが可能となっています。また、他のアクションカメラでよく見られる画像のゆがみがほとんどない映像を実現しているとのこと。
カメラには独自開発の3軸安定システムが組み込まれ、姿勢の変化や突風などの外乱による映像の揺れを抑える仕組みが搭載されています。
Bebop DroneはiOS/Android版の専用アプリ「Freeflight 3.0」と連携。ユーザーはBebop Droneがとらえた画像を画面で見ながら簡単な操作で操縦することが可能です。
本体にはGPS、GLONASS、Galileoの衛星測位システムに対応したセンサーを搭載。スマートフォンやタブレットの画面上で経由地点(ウェイポイント)を設定し、離陸から着陸までを自動で行わせることが可能となっています。
タブレットやスマートフォンを装着し、画面タッチではなく実際のレバーでの操縦を可能にする「Skycontroller」をオプションとして使うこともできます。使用する地域の法令に従う必要がありますが、このアイテムを使うとWi-Fiでの通信距離が2kmにまで伸びるとのこと。
Skycontrollerには、40インチ大の3Dスクリーンを映し出すZeiss cinemizer OLEDや……
Oculus Riftを接続して、没入型ディスプレイで臨場感あふれるフライトを楽しむことも可能となっています。
Parrotの新型機、Bebop Droneの主な仕様は以下のとおり。図中の数字は仕様一覧に対応しています。
◆接続
Wi-Fi: 802.11a/b/g/n/ac
Wi-Fiアンテナ:デュアルバンドMIMO 2.4GHz帯および5GHz帯セラミックアンテナを2ペア・4基搭載(図7)
伝達範囲:最大300メートル
◆ボディ構造
モーター:アウトランナー型ブラシレスモーター×4基(図3)
ボディ素材:GFRP(15%)、ABS(図4)
ハル:発泡ポリプロピレン製 取り外しが容易なクリップ式 (図9)
ローター:ポリカーボネート製3枚ローター(図5)
マウント:振動抑制バンパー装着(図10)
◆カメラ部
センサー:CMOS 14メガピクセル、f1/2.3
レンズ:魚眼レンズ(視野角180度)(図2)
ムービー画質:1920×x1080ピクセル (30fps)
フォト画質:3800×3188ピクセル
エンコード方式:H264
画像ファイル形式:RAW、DNG
◆バッテリー
リチウムイオンバッテリー 1200mAh
飛行可能時間:約12分
◆プロセッサー
マザーボード(図1)
・Parrot P7デュアルコアCPU Cortex 9
・クアッドコアGPU
・8GBフラッシュメモリ
OS:Linux
開発環境:オープンソースSDK
◆センサー類
・3軸磁力センサー
・3軸ジャイロスコープ
・3軸加速度センサー(図6)
・オプティカルフローセンサー(図8):16ミリ秒ごとに地面の画像を撮影し、その変化から移動速度を算出
・超音波センサー:高度8メートルまで測定
・大気圧計
◆測位システム
GNSS (GPS+GLONASS+Galileo)
◆サイズ
ハル非装着時:28×32×3.6cm
ハル装着時:33×38×3.6cm
◆重量
ハル非装着時:380グラム
ハル装着時:400グラム
◆対応OS
iOS、Android搭載のスマートフォン・タブレット
なお、価格や発売時期などは、記事作成時点では未定となっています。
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