サーバーが大学内の全PCにOSの再フォーマットリクエストを誤って送信
エモリー大学はアメリカのジョージア州アトランタに本部を置く私立大学です。全米に4500以上存在する大学の中で、上位20校にランクインする程の難関校でもあるエモリー大学ですが、大学のサーバーが校内に存在するWindows 7を搭載したあらゆるPCやサーバーにOSの再フォーマットリクエストを送信してしまいました。
Emory LITS: Information Technology | Windows 7 incident
http://it.emory.edu/windows7-incident/
Emory Accidentally Sends Reformat Request to All Windows PCs
http://thenextweb.com/shareables/2014/05/16/emory-university-server-accidentally-sends-reformat-request-windows-pcs-including/
Whoops! Emory University server sent reformat request to all of its Windows 7 PCs - Neowin
http://www.neowin.net/news/whoops-emory-university-server-sent-reformat-request-to-all-of-its-windows-7-pcs
エモリー大学は「Windows 7 incident(Windows 7に生じた偶発的な事件)」と題し、Windows 7のデプロイメント・イメージファイルが、大学内のデスクトップやノートPC、サーバーを含む全てのWindows 7搭載端末に送信されたことを明かしました。この送信されたデプロイメント・イメージファイルにはOSの再パーティションと再フォーマットのリクエストが組み込まれていたそうです。
全てのWindows 7を再フォーマットしてしまったエモリー大学はこんな大学。
By Jisc infoNet
この事件が発覚した後、エモリー大学は早急にSCCMサーバーの電源を落としたそうですが、その頃にはすでにサーバーの再パーティションと再フォーマット作業は終了していたとのこと。その後大学はサーバーの復元に取りかかったそうですが、復元には予想よりも長時間かかることが分かり、技術顧問に助けを求めてなんとかサーバーを元の状態に戻すことに成功したそうです。
大学では各学生のところに、コンピューターを動作可能な状態にまで戻すための専門スタッフを派遣し、必要なソフトがインストールできるように手助けした模様で、その他何かしらの問題が生じた際には大学側が全面的にサポートしてくれたようです。
By Jisc infoNet
さらに、エモリー大学はUSBメモリやLANDESK、PXEなどを活用してワンタッチでPC環境を復元できるようにPC周りの環境を整えた、とも発表しています。
The Next WebやNeowinのコメント欄は盛り上がっており、「僕はエモリー大学の卒業生だけど、あそこのPCのほとんどはMacだから」や「常々Windowsサーバーは優れていないとは思っていたけど、エモリー大学のものは特にひでぇ!」といったコメントが寄せられていました。
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